オーストリアの学校で銃乱射、10人死亡 容疑者の元生徒は自殺

[グラーツ(オーストリア)10日 ロイター] - オーストリア南部グラーツの学校で10日、銃乱射事件があり、少なくとも10人が死亡した。警察によると容疑者はこの学校の元生徒で、学校内のトイレで自殺しているのが見つかった。地元メディアによると犠牲者の大半がこの学校の生徒。動機は現時点で分かっていないが、容疑者はいじめの被害を受けていたとの報道もある。

カルナー内相によると、死亡したのは女性6人、男性3人。このほか、少なくとも12人が負傷した。グラーツ市の病院はその後、病院に搬送された負傷者のうち1人が死亡したと発表した。

オーストリア南部グラーツの学校で10日、銃乱射事件があり、少なくとも9人が死亡した。写真は事件後に学校から避難する子どもたち。同日撮影(2025年 ロイター/Borut Zivulovic)

警察によると、容疑者は21歳のオーストリア人の男。警察は単独犯とみて捜査を進めている。

事件は現地時間午前10時(日本時間午後5時)ごろ発生。学校で銃声が聞こえ、警察に通報があった。報道によると、容疑者は拳銃とショットガンを所持し、かつて自分の教室だった教室を含む2つの教室で生徒に向けて発砲した。

事件を受けシュトッカー首相は急遽グラーツを訪問。「学校での凶行は国家的悲劇だ」とし、3日間の服喪を宣言した。

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