米国人がスワブによる検査受ける、中国入国時に-米大使館が調査
Bloomberg News
- 米国市民が入国時に侵襲的な医療検査受けているとの報告
- 上海の空港到着後に舌スワブを受けたとの米国人の証言も
在中国米国大使館は、米国市民が中国入国時に身体に負担がかかる「侵襲的な医療検査」を受けているとの報告があったと明らかにした。
北京の米大使館はブルームバーグの問い合わせに対し、「これらの報告について調査している」と回答。「在中米国公館にとって、中国国内の米国市民の安全と保護が最優先事項だ」と説明した。
今月2日に英国発の上海・浦東国際空港到着便に搭乗していた米国人はブルームバーグに対し、中国以外のパスポートを所持していた乗客全員が到着後に一カ所に集められ、中国人検査官から綿棒で何度も舌をこすられたと語った。
この元遺伝研究者の米国人がプライバシー保護を理由に匿名で明らかにしたところでは、なぜ検体を採取されたのか、それが何に使われるのかについて、乗客への説明はなかったという。
中国外務省に10日の業務時間外にコメントを求めたが返答はなかった。
一部のSNS投稿によると、広州と杭州、上海の空港では昨年以降、インフルエンザと新型コロナウイルス、エムポックス(サル痘)の検査が中国人を含む入国者に実施されており、同意書への記入を求められた人もいるという。
原題:US to Probe Reports of Swabs on Its Citizens Arriving in China(抜粋)
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