キムチのかわりに「水キムチ」を使って料理を作ったらどうなる? 豚キムチとキムチチャーハンを作って確かめてみた結果…

筆者は今まで「キムチ」といったら「赤くて辛い食べ物」というイメージを持っていた。

具材に多少の違いはあれど、基本的にはどれも同じようなものだと思っていたのだが……

先日東京駅で見つけた「水キムチ」という商品は、筆者が知っているキムチとは全然違う見た目をしていた。

これ、本当にキムチなの!? いったいどんな味なのか、実際に食べてみることにした。

・香りはキムチなのに……

こちらが今回購入した水キムチ。正式な商品名は「スープで食べる水キムチ」だ。

グランスタ東京内にある「カンナムキンパ」というお店で購入し、価格は税込み489円だった。

調べてみたところ、本場韓国では「ムルキムチ」と呼ばれて古くから親しまれているようだ。

白菜や大根などの野菜が透明な液体に浸かっていて、キムチというよりは漬物のようにも見える。さっそくパッケージの蓋を開けてみると……

え、めちゃくちゃキムチの香りだ!!

こんなに見た目が違うのに、漂ってくる香りはキムチそのもの。見た目と香りのギャップがすごい。

しかし味は普通のキムチと違って、ほとんど辛くない!

最初に一瞬ピリッとするかも? 程度で、どちらかというと酸っぱさの方が強いかな。

ヨーグルトのような爽やかな酸味で、辛い物が苦手な筆者でもぱくぱく食べることができた。

ひと通り食べ終わった後に原材料名を見てみると、野菜の他に「ハネジューメロン」「りんご」と書かれていることに気付いた。

え、果物まで入ってたの!?!?

全然気づかなかった……普通のキムチにメロンやりんごが入っていたらびっくりするけど、水キムチに入っていると全くと言っていいほど違和感がなかった。

つけ汁の酸味が強いから、果物の甘味が中和されてるのかな?

・いろんなキムチ料理を作ってみる

実際に水キムチを食べてみて、ふと気になったことがある。

キムチって、その強い味を活かしていろいろな料理に使えるよな。

じゃあキムチの代わりに、水キムチを使って料理をしたらどんな仕上がりになるんだろう……?

ということで、2種類の料理を作って確かめてみることにした。

まずはキムチ料理の定番・豚キムチにしてみた。普通のキムチと違って赤い色がつかないから、なんだか普通の豚肉の炒め物みたい。

香りの中にはしっかりとキムチを感じるんだけど、味はほとんどいつもの豚の炒め物って感じだ。

豚肉のガッツリした旨味の中に、ほんのりとした酸味シャキシャキの食感が加わっている。

辛さがない分 他の調味料の味を調整しないとご飯のお供としては少し物足りないかもしれないけれど、単品で食べるなら「ちょうどいい」と感じられる味だった。

続いてはキムチチャーハンを作ってみた。

こちらも香りの中にはキムチを感じるものの、普通のチャーハンと味も見た目もほとんど一緒だ。

強いて言うなら大根などの大きな具材を食べた時に若干酸味を感じるけど、これが意外とお米に合っている。

実験的に作ってみたつもりだったけど、手軽にチャーハンのボリュームを増やせて悪くなかった。

「もし今後水キムチを手に入れたら、また作ってみてもいいな」と思えるおいしさだった。

・アレンジ自在

ということで水キムチは辛い物が苦手な人でも食べられるうえ、味にクセがないので想像以上にアレンジが効く食べ物だった。

アイデア次第ではもっといろいろな料理にも使えそうだな。もし水キムチと相性のいい料理を見つけた方がいたら、よかったら筆者にも教えてほしい。

「キムチ」という食べ物のイメージを覆してくる水キムチ。機会があったら、皆さんも是非味わってみてはいかがだろうか。

執筆:うどん粉 Photo:RocketNews24.

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