バチカンが世界紛争の仲介役に、平和に「全力」と新ローマ教皇
5月14日、ローマ教皇レオ14世(写真)は平和のために「あらゆる努力」を尽くすとして、バチカン(ローマ教皇庁)が世界紛争の仲介役を務めると表明した。バチカン市で12日撮影(2025年 ロイター/Eloisa Lopez)
[バチカン市 14日 ロイター] - ローマ教皇レオ14世は14日、平和のために「あらゆる努力」を尽くすとして、バチカン(ローマ教皇庁)が世界紛争の仲介役を務めると表明した。
教皇は東方カトリック教会信徒らに講話し、「世界の人々が再び希望を見いだしてしかるべき平和の尊厳を取り戻せるよう、バチカンは常に敵同士を引き合わせて対話の場を作る支援を行う用意がある」と述べた。
東方カトリック教会はウクライナ、シリア、レバノン、イラクなど紛争地帯が拠点に含まれ、信徒はしばしば宗教的少数派として迫害を受けている。
教皇は「戦争は決して避けられないものではない。武器は問題を解決せずむしろ増幅させるため、沈黙させるべきもので、それは可能だ。歴史を作るのは平和の創造者であり、苦しみの種をまく者ではない」と呼びかけた。
また「隣人はまず敵ではなく、同じ人間同士だ」と述べ、世界を善と悪に分けるような単純な解釈に警鐘を鳴らした。
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