遠藤航が今季初先発で攻守に好プレーも…優勝後初陣で“花道”作られたリバプール、CL復帰狙うチェルシーに3失点敗戦
プレミアリーグは4日、第35節を各地で行い、MF遠藤航所属のリバプールはチェルシーに1-3で敗れた。優勝決定後の初戦とあり先発メンバーが一部入れ替わり、遠藤が今季初のリーグ戦先発出場。今季最長となる69分間のプレータイムで攻守において数多くの見せ場を作ったが、勝利にはつながらなかった。
リバプールは4月27日の前節トッテナム戦(◯5-1)で5年ぶりの優勝を決め、王者として臨む残り4試合。優勝決定後の初戦となったこの日は敵地スタンフォード・ブリッジに乗り込み、対戦相手チェルシーの選手による花道“ガード・オブ・オナー”で迎えられた。それでも試合は難しい立ち上がりとなった。前半3分、チェルシーはMFロメオ・ラビアが中盤で前を向き、スペースを突いてMFコール・パーマーへのパスを通すと、右サイドをFWペドロ・ネトが突破。右足クロスがゴール前に入り、MFエンソ・フェルナンデスが右足でネットを揺らした。リバプールは中盤の戻りが遅れて遠藤がパーマー、エンソの2人を見る形となり、課題の残る失点となった。
その後はリバプールが一方的にボールを握り、遠藤はアンカーの位置でポゼッションに貢献。うまく相手2トップの背後を取ってボールを前進させていた。さらに前半26分には果敢なターンからボールを持ち上がり、そのまま左ポケットまで侵入する形でフィニッシュワークにも関与。直後にもワンタッチパスを右に通し、DFトレント・アレクサンダー・アーノルドのシュートチャンスを導いた。
一方のチェルシーも速攻から決定機を演出。前半43分、ラビアの縦パスをFWニコラス・ジャクソンが受け、相手を引き付けながらのラストパスからFWノニ・マドゥエケがGKアリソン・ベッカーをかわしてゴールに流し込んだ。だが、これはオフサイドの判定。N・ジャクソンがライン裏に飛び出していた。
それでも後半も状況は好転しなかった。リバプールは0-1で迎えた後半11分、左サイドをパーマーに侵入されると、クロスに反応したマドゥエケのシュートには遠藤が神がかり的なブロックを見せたが、跳ね返りを拾ったファン・ダイクのクリアがDFジャレル・クアンサーに当たってゴールイン。オウンゴールで0-2となった。
遠藤はその後も中盤でのボール奪取から攻撃につなげる役割を連発し、安定したパフォーマンスを継続。ただ、後半24分にMFアレクシス・マック・アリスターとMFドミニク・ショボスライの主力陣が投入されるのに伴い、トップ下で精細を欠いたMFハービー・エリオットとともに途中交代となった。
その後はリバプールが猛攻を仕掛け、クロス攻撃から数多くのチャンスを作ったが、途中出場のFWダルウィン・ヌニェスが決め切れない。後半40分にはマック・アリスターの右CKからDFフィルヒル・ファン・ダイクがヘディングで決め切り、ようやく1点を返したが、反撃はここまで。終了間際には自陣のパスミスで献上したPKをパーマーに決められ、3失点での敗戦となった。
一方のチェルシーは勝ち点3を重ねてUEFAチャンピオンズリーグ圏内の暫定5位をキープ。2位のアーセナルと勝ち点4差、3位のマンチェスター・Cとは同1差、4位のニューカッスルとは同勝ち点で得失点1差に迫っており、来季3シーズンぶりの欧州CL出場権獲得に一歩前進している。●海外組ガイド●プレミアリーグ2024-25特集▶CLファイナリストが決まる運命の第2戦!インテルvsバルセロナ、PSGvsアーセナル CL準決勝第2戦は5/7(水)&8(木)にWOWOWで独占生中継!