マイクロソフト、「Windows」月例更新の不具合で緊急パッチ公開--リセット失敗などに対処(ZDNET Japan)

 Microsoftは、最近になって発生し、ユーザーを悩ませていた「Windows」の不具合を修正した。これは同OSに内蔵されているツールでリセットや再インストールしようとしても、失敗してしまうというものだった。  米国時間8月19日に新たに公開された定例外の緊急パッチは、「Windows 10バージョン21H2」「Windows 10バージョン22H2」、および「Windows 11 バージョン 23H2」「Windows 11 バージョン 22H2」を対象としている(訳注:Windows 11の最新版「Windows 11 バージョン 24H2」ではこの問題は発生していないため、パッチの対象外となっている)。  パッチを適用すれば、問題が発生した時にPCのリセットや「Windows Update」を使って再び解決できるようになるはずだ。通常は利用可能なこの2つのオプションは、Windowsを強制的に初期化する、あるいは主要なシステムファイルおよびコンポーネントを修復することで、これ以外の手段では解決不可能なシステムの問題を解消できる。 パッチの適用方法  パッチを適用するには、Windowsの「設定」に進んで「Windows Update」を選択し、「更新プログラムの確認」ボタンをクリックすればいい。影響を受けている「Windows 10」ユーザーは「KB5066188」アップデートをダウンロードしてインストールすることになる。一方、「Windows 11」ユーザー向けには「KB5066189」が用意されている。  この不具合はどこからやってきたものかというと、実は原因はMicrosoftにある。これが同社が配布した最新の月例パッチによって生じたものだからだ。  Microsoftが毎月リリースする「Windows Update」は、通常であれば最新の一連の脆弱(ぜいじゃく)性を修正するためのものだ。12日に公開された8月の月例更新では、100件以上のセキュリティ脆弱性を修正した。だが時には、アップデート自体によって不具合が発生することもある。今回のケースでは、最新の月例更新が、リセットおよび再インストール機能を使えなくする不具合を誘発した。  筆者はWindows仮想マシンのOSをインストール時の状態に戻したくなった時に、リセット機能をよく利用している。だがそれだけでなく、Windowsのパフォーマンスや動作に影響する問題に対処する時にも、これは便利に使える選択肢だ。  PCをリセットする際には、「個人用ファイルを保持する」という選択肢が用意されている。だが、個別にインストールしたアプリやカスタマイズされた設定は削除されてしまうので、これらに関しては再びインストールや作成する作業が必要になる。リセットするとWindowsは初期化されるので、このプロセスによってシステムに生じていた問題の大半は解決できるはずだ。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: