米国防総省、主力戦闘機F35の調達を大きく減らす-議会に報告

  • 空軍は24機のF35を求めている-昨年見込まれていた48機の半分

米国防総省が空軍の主力戦闘機F35を巡り、議会に求める調達数を大きく減らした。米最大の防衛企業ロッキード・マーチンにとっては打撃となる。

  同省が議会に今週提出した調達要求文書によれば、空軍は24機のF35を求めている。昨年見込まれていた48機の半分だ。ヘグセス国防長官は米国の軍事支出を今後5年間で8%削減する方針を打ち出している。

  空軍は2026会計年度に向けた予算請求を見直しているもようだが、こうした要求は今後、議会で大幅な修正が加えられる可能性がある。ロッキード・マーチンは議会内に多くの支持者を抱えており、F35プログラムの予算見通しが変わる可能性もある。

  ヘグセス長官は2月に削減対象としない17分野を示していたが、その中に有人機は含まれていなかった。一方で、空軍の最新型無人機プログラムは削減対象から外された。

  空軍はF35に関して35億ドル(約5100億円)を要求し、さらにその後の調達に向けた資材購入のため5億3100万ドルを求めている。

  海軍は空母搭載型F35について、12機を19億5000万ドルで購入し、先行調達費として4億150万ドルを要求する方針。海兵隊は11機を17億8000万ドルで調達し、追加で1億1370万ドルを先行調達費として求める。

  海軍の12機という要求数は、今年度向けに議会が承認した17機からの削減となる。海兵隊も今年度より2機減る見通し。

原題:Pentagon Slashes in Half Its Request for Air Force F-35s (抜粋)

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