フクロウのくちばしの中に人間の頭部、驚きの彫刻を備えた1400年前の墓発見 メキシコ
フクロウのくちばしの中に男性の頭部が収められた彫刻。墓に埋葬された人物を表現していると考えられる/ Luis Gerardo Peña Torres INAH
(CNN) メキシコ南部オアハカ州で、精巧な彫刻が施されたサポテカ文明の1400年前の墓が見つかった。「過去10年で最も重要な考古学的発見」と形容されている。
メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)によると、オアハカ州サン・パブロ・ウイツォにあるこの墓は紀元600年ごろ、サポテカ文明の文化によって建設された。
細部まで良い状態で保存されており、埋葬室の入り口の上にはフクロウの彫刻も据えられている。
フクロウのくちばしの中には人間の頭部の彫刻が見られるが、INAHによると、これは墓に葬られた人物を表現している可能性があるという。
メキシコでは今日に至るまで数十万人のサポテコ語話者が暮らす。サポテコ族の人々にとって、フクロウは「夜」と「死」を象徴する存在だ。
この墓は保存状態の良さから高く評価されている/Luis Gerardo Peña Torres INAH
遺跡にはこのほか、権力や死と関連するシンボルが描かれた色彩豊かな壁画も残されている。
INAHによると、埋葬室の入り口には様々な遺物を手にした人物2人の彫刻があり、墓の守護者のような存在だった可能性がある。
また埋葬室の内部にも、黄土色や白、緑、赤、青で描かれた「見事な」壁画が残っており、儀式で香として焚(た)かれる樹脂「コパル」の袋を運ぶ人の列が描かれている。
埋葬室の入り口は精巧な彫刻で飾られている/Luis Gerardo Peña Torres INAH
メキシコのシェインバウム大統領は23日の定例記者会見で、この発見の重要性を強調した。
シェインバウム氏は「保存状態の良さや得られる情報を考えると、過去10年のメキシコで最も重要な考古学的発見といえる」と説明している。
サポテカの信仰体系ではフクロウは夜と死を表す/Luis Gerardo Peña Torres INAH
入り口の上に据えられたフクロウの彫刻/Luis Gerardo Peña Torres INAH
現在、INAHの学際的なチームが遺跡の保護やさらなる調査に取り組んでいるところだ。