サポートが切れた『Windows 10パソコン』をどうすればいい? 4つの対処方法を解説

2015年7月にリリースされたWindows 10ですが、ついに2025年10月14日をもってサポートが終了しました。 もちろん、Windows 11の要件を満たしており、アップグレードできるパソコンなら問題ありませんが、アップグレードできないWindows 10パソコンは、どう対処すればいいのか悩んでいる人も多いでしょう。 まず、Windows 10パソコンは10月15日以降も普通に電源が入りますし、そのまま使えます。しかし、セキュリティアップデートは受けられなくなるため、ネットに接続していればウイルス感染やサイバー攻撃の標的となり、徐々に危険な状態に陥っていきます。 というわけで、大前提としてサポートの切れたWindows 10パソコンを、ネットに接続した状態でそのまま使い続けるのは避けましょう。 しかし、普通に動いていて何も困っていないWindows 10パソコンを捨てるのはもったいないと考えている人も多いと思いますので、このあと4つの対処方法を紹介します。

Microsoftでは、Windows 11にアップグレードできないWindows 10が多すぎることから、急遽サポートを実質1年間無料で延長しています。 具体的には、有料版の個人向け拡張セキュリティ更新(ESU)を2026年10月13日まで1年間だけ、無料で提供するというものです。 ちなみに、有料のESUに申し込めば最大2028年10月13日まで利用可能ですが、新機能の追加はなく“重要なセキュリティ更新プログラム”だけが提供されます。 ただし、ESUを利用するにはWindows 10の最新更新プログラム(22H2)がインストールされている必要があるので、まずは、溜まっているアップデートを実行しましょう。 また、サインインに使用するMicrosoftアカウントは、管理者アカウントであること。そして、ESUを無料で適用させるには、Windowsバックアップを使用し設定をクラウド(OneDrive)に同期させるか、1,000 Microsoft Rewardsポイントで引き換える(実質無料)必要があります。


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【1】まずは、設定から「Windows Update」を開いて、最新の22H2に更新しましょう。状況によってはかなりの時間がかかります。 【2】更新が終わると「拡張セキュリティ更新プログラムを有効にする」の下に「今すぐ登録」が表示されるので、これをクリックします。 【3】ESUの案内画面が表示されるので、「次へ」を押しましょう。 【4】OneDriveの同期を有効にしていれば、「拡張セキュリティ更新プログラム(追加料金なし)」と表示されるので「登録」をクリック。

【5】「2026年10月13日まで拡張セキュリティ更新プログラムを受信します」と表示されればOK。「完了」を押してウインドウを閉じましょう。

冒頭で解説したように、サポートが終わった10月15日以降でも、Windows 10パソコン問題なく使えます。 しかし、セキュリティ的に脆弱ですので、最悪の場合は自分のパソコンが乗っ取られて犯罪に利用されたり、自分のパソコンからウイルスメールがアナタ名義で送信されることもあり得ます。 この場合は自分だけの被害では済まない場合もあるので、今後はネットに接続するのはやめたほうがいいでしょう。 でも、逆に言えばネットに接続さえしなければ、今後も安全にWindows 10パソコンを使い続けられます。たとえば、文章を書いたりアプリを使って写真の修正や動画の作成などすることは可能でしょう。 とはいえ、さすがにネットにつながっていないパソコンでできることには限界があると思いますので、このあと他の手段も紹介します。


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やっぱり、「パソコンでネット検索は欠かせない!」ということなら、Windows 10パソコンに「ChromeOS Flex」をインストールしてネットブック化する方法もあります。 ChromeOS Flexは、Googleが提供している無料OSのこと。ザックリ言えば「Chromebook」と同じように、Googleのネットサービスを中心としたパソコンとして生まれ変わるのです。 ChromeOS Flexの導入は、多少はパソコンの知識がないと難しいかもしれませんが、システム要件はIntelまたはAMDの64bit CPU、メモリ4GB、ストレージ16GBとなっているので、10年くらい前のパソコンでも十分サクサク動作すると思います。 また、ChromeOS FlexはUSBメモリから起動することができます。最初からパソコンにインストールしてしまうと、Windows OSが上書きされてしまいますので、必ずインストール中に「試してみる」を選んで正しく動作するかテストしてみましょう。 実際にパソコンにインストールするのは、動作に問題がないのが確認できてからで大丈夫です。もちろん、インストールは必ず自己責任で行ってください。

実は、Windows 11の要件を満たしていないWindows 10パソコンに、要件のチェックをパスしてインストールさせる方法があります。 「そんなの違法でしょ!」と思うかもしれませんが、これは以前、Microsoft自らが公開していた方法。しかも、現在ではそれを簡単に実行できる「Flyby11」や「Rufus」といったツールもあるので、チャレンジする価値はあるでしょう。 ただし、こちらも多少はパソコンの知識がないと難しいですし、次のメジャーアップデートに対応できない場合もありますので、おすすめはしません。それでも、実行する際は必ず自己責任でお願いします。 ちなみに、Windows 11非対応パソコンでも、24H2から25H2へのアップデートは比較的簡単にできました。でも、それもいつまで続くのかは不明です。 いかがでしょうか? 今回はサポートが終了したWindows 10パソコンを今後どうしたらいいのか、4つの対処方法を紹介しました。 どうしても、まだWindows 10を使いたい人は、とりあえず1年間無料のESUに申し込むのがおすすめ。 さすがに、ネットにつながずに使い続けるのは無理があるので、10年以上経過したパソコンは、これを機会に買い換えたり廃棄してもいいかと思います。 悩ましいのは7年~8年前のCore i(第7世代)あたりのパソコンでしょう。性能的にはまだまだ十分使えると思いますので、ChromeOS Flexでネットブック化してみるのもアリです。 もちろん、要件を回避してWindows 11をインストールする方法もありますが、多少はパソコンのスキルが必要ですし、いずれはメジャーアップデートに対応できなくなる可能性もありますので、これはあくまでも一時的な措置と考えたほうがいいでしょう。

すずきあきら

スマホライフPLUS
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