【大会結果】トヨタ自動車が完全V 2位富士通、3位国学院大/EXPO駅伝

トヨタ自動車の太田智樹

「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(EXPO駅伝、16日、万博記念公園・東の広場前-大阪・関西万博会場前=7区間54.5キロ)実業団と大学生が日本一をかけて争う駅伝。大学生は昨年11月の全日本大学駅伝の上位8チームと関西学連選抜が、実業団は元日の「全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」の成績を基に選出された6チームと実業団連合選抜が出場する。

最長区間の3区(12.5キロ)にはエースが集まった。昨季大学三大駅伝2冠の国学院大は新主将の上原琉翔(3年)、1月の箱根駅伝総合2位の駒大も新主将でエースの山川拓馬(3年)を配置。箱根で8度目の総合優勝を飾った青学大はルーキーの飯田翔大(1年)をエントリーした。ニューイヤー駅伝3位のトヨタ自動車は昨夏のパリ五輪代表の太田智樹、同4位のGMOインターネットグループは昨年12月の福岡国際マラソンを制した吉田祐也を投入した(タイムは速報値)。

▼1区(8.9キロ) スタート時の天気は小雨、気温10度程度。GMOの嶋津雄大がスタートから飛び出し、トヨタ自動車や駒大が2位集団を形成する。最初の1キロを2分40秒で通過。2キロ手前で2位集団がGMOに追いついて集団に。3キロ過ぎで青学大も先頭集団に追いつく。5キロ手前で駒大の伊藤蒼唯(3年)が前に出て、青学大の鶴川正也(4年)、トヨタ自動車の吉居大和が後ろにつける。富士通とGMOは少し集団から離される。7キロ過ぎで青学大がじわじわ離され、先頭は駒大とトヨタ自動車に絞られる。残り400メートルでトヨタ自動車が駒大の前に出る。1位トヨタ自動車、4秒差の2位が駒大、12秒差の3位が青学大、26秒差の4位が国学院大、28秒差の5位がGMO、ほぼ同着の6位が富士通。

▼2区(5.1キロ) タスキを受けてすぐに駒大がトヨタ自動車に追いついて並走。先頭に近づく青学大を確認し、駒大の吉本真啓(4年)が2.3キロからペースを上げる。一時は駒大が差をつけたが3.5キロで再びトヨタ自動車が先頭に立つ。4キロ付近で青学大が駒大を抜いて2位浮上。1位トヨタ自動車、12秒差の2位が青学大、14秒差の3位がGMO、21秒差の4位が駒大、24秒差の5位が国学院大、45秒差の6位が富士通。

▼3区(12.5キロ) トヨタ自動車の太田智樹が力の差を見せる。最初の1キロを2分35秒で入り、タスキリレーから一気に後続との差を広げる。4キロ付近で青学大、GMO、駒大が2位集団を形成。7.4キロで国学院大も2位集団に追いつく。11.3キロで駒大が2位集団から遅れる。1位トヨタ自動車、1分11秒差の2位が国学院大、ほぼ同着の3位がGMO、1分15秒差の4位が青学大、1分19秒差の5位が駒大、1分56秒差の6位が富士通。

▼4区(5.4キロ) トヨタ自動車のサムエル・キバティ(ケニア)も快走。後続に影すら踏ませず、リードを広げて5区へ。1位トヨタ自動車、1分12秒差の2位がGMO、1分16秒差の3位が国学院大、1分32秒差の4位が富士通、2分2秒差の5位が駒大、2分8秒差の6位がロジスティード、2分15秒差の7位が青学大。

▼5区(10.1キロ) トヨタ自動車が独走する中、富士通の塩尻和也も好走。レース中盤にGMOをとらえて3位浮上。1位トヨタ自動車、57秒差の2位が国学院大、1分差の3位が富士通。1分43秒差の4位がGMO、1分55秒差の5位が駒大。青学大は2分42秒差の8位に後退。

▼6区(4.7キロ) タスキを受けてすぐに富士通が国学院大をとらえて2位浮上。1位トヨタ自動車、1分3秒差の2位が富士通、1分17秒の差の3位が国学院大。2分8秒差の4位がGMO、2分29秒差の5位が帝京大、2分30秒差の6位が駒大。青学大は2分54秒差の8位。

▼最終7区(7.8キロ) トヨタ自動車が1区から首位を守り、2時間32分48秒で優勝。1分14秒差の2位が富士通。国学院大が1分30秒差の3位で大学生トップ。4位帝京大、5位GMO、6位駒大、7位青学大、8位ロジスティード。

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