男子日本代表がオランダにリベンジ成功…“ホーバスJデビュー”の中村太地が16得点、19歳・渡邉伶音も初出場

4時間前

第1戦で敗れた相手に雪辱。存在感を放った中村[写真]=伊藤大允

 7月6日、有明アリーナで「日本生命カップ2025(東京大会)」が開催され、男子日本代表(FIBAランキング21位)がオランダ代表(同54位)と対戦した。

 5日に行われた第1戦は序盤からリードしながらも終盤に失速し、70-78で敗戦した日本。第2戦は狩野富成中村太地、山﨑一渉、渡邉伶音らが新たにロスター入りを果たし、湧川颯斗佐土原遼吉井裕鷹川真田紘也らがメンバー外となった。

 第2戦のスターターには、ジェイコブス晶テーブス海西田優大ジョシュ・ホーキンソンという前日と同じ4名に加え、吉井に代わり金近廉が選ばれた。

 第1クォーターは序盤から攻守にアグレッシブな姿勢を示したオランダに先制点を許すも、キャプテンを務めるホーキンソンの連続得点で反撃、さらに速攻の流れから金近の3ポイントで逆転に成功する。その後は狩野や中村、山﨑といったホーバスジャパンデビュー戦の面々を送り込むと、中村は3ポイントで得点、山﨑はターンオーバーを誘発させるディフェンス、狩野はブロックショットで流れを呼び込み、21-13とリードしたまま最初の10分間を終える。

 続く第2クォーターは、A代表デビュー戦となる19歳の渡邉伶音がコートイン。フレッシュな面々での戦いが続く中、山﨑が3ポイントでA代表初得点を記録するなど相手に主導権は譲らない。司令塔を任されたテーブス流河は相手のディフェンスに連続してターンオーバーを犯すも、怯まずにジェイコブスの得点をアシストするなど強気な姿勢を崩さず。ジェイコブスはその後も速攻からのダンク、カッティングからのレイアップと次々得点。中盤以降はテーブス海や西田、金近ら代表経験豊富なメンバーが攻守で優位を保ち、43-23と20点リードで後半へ。

得点源として活躍したジェイコブス[写真]=伊藤大允

 後半は再びスターターの5人がコートに。しかし、大差の状況を覆すべくオールコートでディフェンスするオランダ相手に苦戦を強いられ、序盤は点差を詰められる展開に。それでもジェイコブスが2本の3ポイントを沈めると、ホーキンソンにも3ポイントが飛び出し、容易には詰めさせず。セカンドユニットとして登場した中村も、この日3本目の3ポイントを決めるなど存在感。ターンオーバーが連続する悪い流れの中、なんとか踏ん張り60-42と18点差で第4クォーターへ。

 最後の10分間もオランダのディフェンスに苦戦しつつも、中村がタフショットを沈めて粘り強く得点。テーブス海もスティールから速攻、コーナースリーでスコアを伸ばし、逆転は許さない。終盤はハーパーや渡邉、山﨑、狩野ら若いメンバーでクロージングに入る中、好調の中村が果敢な3ポイントでチームをけん引。狩野もフリースローでA代表初得点を記録し、直後に3点プレーに成功。さらには2連続ブロックも飛び出すなそ最後まで攻守に奮闘し、最終スコア74ー53でオランダ代表にリベンジを果たした。

 日本は中村が4本の3ポイントを含む16得点、ジェイコブスが14得点で続き、ホーキンソンも10得点8リバウンド4アシストをマーク。狩野はチームトップの4ブロックを記録した。

 今後、日本代表は7月11日と13日に敵地で韓国代表と対戦。19日と20日には再び国内に戻り、「SoftBank CUP 2025(千葉大会)」 でデンマーク代表と対戦予定。サウジアラビアで開催される「FIBAアジアカップ2025」は8月5日から開幕する。

■試合結果 日本 74-53 オランダ JPN|21|22|17|14|=74

NLD|13|10|19|11|=53

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