メキシコ戦無失点のGK鈴木彩艶、敵将アギーレも興味津々?「父と母の出身国を聞かれた」

GK鈴木彩艶(パルマ)

 難敵のメキシコを相手にスコアレスドローに抑えた一戦から中2日。アメリカ戦に向けて日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)が準備万端だ。「守備としては前回ゼロで終えられたので、これを継続してアメリカシリーズを終えられたらと思う」と2試合連続無失点へ意欲を見せた。    6日のメキシコ戦後、アメリカ西海岸のカリフォルニア州オークランドから東部オハイオ州コロンバスに飛行機で約4時間の移動を行った日本代表。時差も3時間あるが、彩艶は「そこまで時差もあまり感じていない。若いから?そうですかね」と笑顔を見せるなど、調子の良さをキープしている。  メキシコ戦ではアディダス社製のボールを使用していたが、アメリカ戦はナイキ社製。前日練習の約1時間使っただけで試合を迎えるのは珍しいが、「自チーム(パルマ)でプレーしている時もボールは違うし、W杯アジア予選の時のボールも違う。ボールが頻繁に変わることはあるので、そこまで驚きはない。今日も感触を確かめて感覚は良かったので、悪い影響はないと思う」と大きく構えている。  ただし、アメリカの印象を聞くと「前回は(韓国に0-2)敗れていますけど、シュート本数を見ると支配していた部分はある。気の抜けないゲームになると思う」と警戒を緩めるつもりはない。

 メキシコ戦ではMFエリック・リラの鋭いヘディングシュートを好セーブするなど、スコアレスドローに貢献した彩艶。試合後にはメキシコ代表のハビエル・アギーレ監督から話しかけられている姿も見られた。

 会話の内容を聞くと「父と母の出身国を聞かれただけです」とのこと。ガーナ人の父と日本人の母を持つ彩艶に興味を持ったようで「ナイスプレー的なことは言われていません」と笑った。とはいえ敵将にも気に掛けられる存在になってきた証拠。ますます存在感を高める彩艶がアメリカ戦も無失点で抑える。 (取材・文 矢内由美子)●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集

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