「サウナ並み」厳しい暑さ 乳牛は早くも”夏バテ”食欲落ち乳量減少 養鶏場も暑さ対策強化「温度管理怠ると全滅する事態に」
異例の早い梅雨明けで厳しい暑さが続く中、バテ気味なのは人間だけではありません。 乳牛を育てる牧場や養鶏場も対応に追われています。 【写真で見る】「サウナ並み」厳しい暑さ 乳牛を育てる牧場や養鶏場も対応に追われる ■久留米市は2日連続37℃超 RKB 瓜生正太郎 記者 「午後1時半過ぎの久留米市です。手元の温度計では40℃を指しており、7月とは思えない危険な暑さとなっています」 2日に全国で一番の暑さを記録した福岡県久留米市。 3日も午前中から35℃を超す猛暑日となり、午後3時時点の最高気温は37.2℃となっています。 男性 「東京から出張で来ているんですけど、久留米は暑いです」「サウナ並みに暑い。蒸すといった感じで」 例年よりも早いこの暑さによって対応に追われている場所も… ■乳牛は早くも”夏バテ” こちらは福岡県筑前町の永利牧場。乳牛50頭を飼育しています。 3日午前、牛の様子を見てみると・・・ RKB 武田華奈 リポーター 「牛舎内にやってきたんですが・・・こちらの牛もお腹が小刻みに動いていてずいぶん息が上がっています」 永利牧場 近藤博昭 牧場長 「梅雨明けが早かったのもあって、もうすでにかなり暑く、牛も息が上がって個体によってはだいぶバテている」 この暑さによって、牛が「夏バテ状態」に。 牛はもともと暑さに弱く、例年、7月中旬ごろから体調に変化が表れるということですが、今年は梅雨明け前の6月下旬ごろから食欲が低下。 前の月と比べて1頭あたり平均で1日2リットル〜3リットルほど搾乳量が減っているということです。 永利牧場 近藤直美さん 「春先や涼しい時期は(乳を)拭いたらすぐ張るが、日に日に落ちている。牛は平均体温が38.5℃なんですけど、測ると39℃は超えていると思う」 牧場全体では一日およそ100リットルから150リットル生乳の出荷が減少しているということ。 そのため、6月下旬から餌の配合を変えて、食欲が戻るよう対策を始めました。 ■餌を変更扇風機&ミストで温度下げる 永利牧場 近藤博昭 牧場長 「これがメインで与えている牧草。繊維質が多くてとがっている、硬い」「隣のが柔らかくて甘みがある」「ご飯にふりかけかけるように混ぜて食べさせている」