RSウイルスから赤ちゃんを守る

ファイザー株式会社 代表取締役社長 五十嵐啓朗氏、NPO法人ひまわりの会 会長 野田聖子、日本産婦人科医会 会長 石渡 勇氏

NPO法人ひまわりの会(会長:野田 聖子、所在地:東京都千代田区)は、RSウイルスワクチンおよび母子免疫に関する啓発活動を本格的に開始いたします。本活動にあたり、2025年10月22日に、日本産婦人科医会 会長 石渡 勇氏およびファイザー株式会社 代表取締役社長 五十嵐 啓朗氏と面会し、母子免疫の普及および妊産婦支援に関する意見交換を行いました。

本取り組みの一環として、趣旨に賛同する全国の産婦人科病院・クリニックへ「RSウイルスワクチン・母子免疫啓発ポスター」を寄贈し、本趣旨に賛同いただける病院の院内掲示活動を実施いたします。

※RSウイルスワクチンの接種を検討される際には、担当医の説明を聞いた上で判断頂くことを推奨しております。

RSウイルス感染症は、2歳までにほぼすべての子どもが感染するとされるウイルス性の呼吸器感染症であり、新生児や乳児が感染すると重症化や喘息発症につながる可能性があります。生後間もない赤ちゃんは免疫機能が未発達で、自ら十分な抗体を作ることができません。しかし、母体から胎盤やへその緒を通じて抗体を受け取ることができ、これを「母子免疫」と呼びます。

この母子免疫の働きを利用し、妊婦がワクチンを接種することで胎児に抗体を移行させるものを「マタニティワクチン(母子免疫ワクチン)」と呼びます。中でも、RSウイルス感染症を防ぐためのRSウイルスワクチン(商品名:アブリスボ)は2024年に認可され、赤ちゃんやその家族にとって大きな意義を持つ新しい予防手段です。

一方で、RSウイルスワクチンや母子免疫の仕組みに対する正しい理解は十分に浸透しておらず、「ワクチン成分が赤ちゃんの体内に直接入る」といった誤解も見受けられます。ひまわりの会は、こうした誤解を解消し、科学的根拠に基づいた正確な情報を広めるため、今回の啓発活動をスタートいたしました。

RSウイルスワクチン・母子免疫啓発ポスターの制作・全国産婦人科施設への寄贈

病院・クリニックでのポスター掲示による正しい情報の普及

妊産婦および医療関係者への啓発を目的とした情報発信・連携強化

今後も、妊産婦とその家族が安心して出産・育児に臨める社会づくりのために、ワクチンに対する正しい理解促進に努めてまいります。

【NPO法人ひまわりの会について】

NPO法人ひまわりの会は、妊産婦や子育て中の方々が安心して生活できる社会を目指して活動する団体です。これまで、高速道路サービスエリアへのマタニティマーク掲示、出産・育児支援に関する情報提供、行政・医療機関との連携による環境整備などを実施してまいりました。

今後も、妊産婦支援を軸に多方面での社会貢献活動を推進してまいります。

関連記事: