杉山一樹の続報は?倉野コーチが語る起用法…上茶谷大河には“マジレス”
ソフトバンクは24日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。練習後、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に対応し、投手陣の現状について、多岐にわたって言及した。
22日、23日のオリックス戦でベンチ外だった杉山一樹投手は「行ける」と判断。そこに至るまでのプロセスとは? 今後の起用法についても明らかにした。また、前田悠伍投手の登録抹消を繰り返す理由には、左腕の“将来”を守るための明確なビジョンがあった。ここまで7勝を挙げている上茶谷大河投手の「モノマネの上手さ」に“マジレス”も……。好調の要因についても語った。
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この先で分かる3つのこと
7回1失点でも不満…倉野コーチが松本晴に突きつける高い壁
21日の投手練習で、大津投手に対して「楽しみ」と言っていた。その翌日に10勝目を掴んだが、どこを見てそう感じていた?
「メンタルの部分もそうですし、技術的な部分の修正ができていましたので、そういう意味でしたね。気持ちの部分で『もう一度取り戻そうよ』と話していたので。どうしても、守りに入ってしまう部分が僕の中ではちょっと気になっていた。そこをもう一度、という感じでした」
バッターに対して向かっていく気持ち?
「それもそうだし、自分のピッチングに対してちょっと守りに入っているなと感じていたので。その部分の修正はしました。これまでとは違う姿を見せてくれたのは、僕はすごく良かったなと思っています」
22日、23日のオリックス戦でベンチを外れていた杉山一樹投手については?
「杉山に関しては『行ける』と。普段通りにできるという判断をしています。(間隔を)空けながら使うとか、そういうのは考えていないです。行けるなら行けるし、行けないなら使わないし。今の時点では、制限をかけるわけではないです」
ベンチ外だった2日間も、中継ぎ起用について相当シミュレーションを繰り返した?
「はい。監督としっかり相談しながら、進めていました」
思ったよりは軽傷だった?
「最初の印象より全然軽症だったのは救いでしたね。別にふざけていたり、不注意で怪我をしたわけでもない。一生懸命やった中での怪我というのは仕方ないし、誰にでも起こり得ることだと思います」
前田悠伍投手は登板と登録抹消という運用を繰り返している。改めて、その意図は。
「初めてのローテーションなので、急にイニング数を増やすのはあまりよくないですよね。実際、去年には(左肘の)手術もしていますから。パフォーマンスが落ちてくるかなと思ったら、この間の(9日の)西武戦みたいに4週目ですごいものを見せてくれたし。状態を見ながらにはなると思いますけど、少なくともフルで回るというのは考えていないです」
年齢的にもまだ体ができあがっていない。
「言っても、まだ21歳ですからね。他の21歳の選手と比べると、高校の時の積み重ねは当然配慮しないといけない。アマチュア時代にどれだけやってきたかも、1つの判断材料にはなります。悠伍の場合は、他の21歳のピッチャーよりは、イニング数の設定は多いです。投げられるだろうと」
例えばローテーションで3週回って、4週目にフォームを崩すと、そこから不調に陥るということも、投手ではあり得る?
「大きく崩れると、戻すには時間がかかってしまうので。なるべくはそうならないように。何回も言いますけど、1軍でのローテは初めてなので、そんなに負担はかけられないです。今年のチームを勝たせることが最優先ですけど、来年や再来年、将来のことも考えていかないと。それだけの選手ですから」
23日のオリックス戦で松本晴投手は7回1失点だった。内容をどう見ていた?
「相手の先発も良かったですけど、そこまでのスキルがないと1年間、1軍のローテーションを回るのは難しいと思うんです。彼が『何回も1軍と2軍を行ったり来たりしていて、これが2週間ぶりの登板でした』だったらそこまで高い注文はしないんですけど、もう何回も投げてきて『7回1失点だから万々歳』とはならないですよね。ホークスのローテーションを守るというのは、そういうことだと思います。高いレベルの競争を勝ち残った選手なので、高い要求はしていきたいです」
前半戦は投手運用に苦しんだ部分もあったと思うが、1人1人が壁を越えようとしている。
「それはもちろんありますね。不安定だった時期から、独り立ちまではいかないですけど、その段階には差し掛かっている。そこまで進んでこられたのは、本人たちの努力の成果だと思います」
25日からはビジターでの連戦が続く。
「6連戦から、日本ハム戦までありますからね。この遠征は踏ん張りどころです」
ビジターならではのやりづらさもある?
「負担自体はホームの方が大きいですね。でも、これは僕の感覚なんですけど、ビジターの方がプレッシャーはかかりやすいです。9回以降は点を取られたら、即試合が決まってしまうので。ホームだと、まだ裏の攻撃がありますから。ビジターは負けていたら8回で終わるので1イニング少ないですけど、負けることを考えて運用はしていないので」
ロベルト・オスナ投手は、ファームで登板する可能性がある?
「千葉に行って調整するんですけど、その後は調整登板が必要であればファームで投げてもらうことになります。状態を見ながらですね」
上茶谷大河投手とキャッチボールをしていたが、彼の魅力は?
「器用ですね。同じ真っすぐでもちょっと変えたり、スライダーの曲がりも変えていますし。球質を変えられることですね。試合で使うのが何球種かはわからないですけど。あとはベース板で強い。今、1軍の先発陣の中で一番元気かもしれないです」
曲がりを変えるというのは指先で調整する?それともフォーム全体で?
「両方ですね。モノマネが上手いじゃないですか。ああいう選手はめちゃくちゃ器用なんです。じゃないと、できることじゃないので。器用貧乏になると全部が中途半端になるので、そこは注意しながらやっていますけど」
武器はしっかりと磨いてもらう。
「そうです。ああいうタイプのピッチャーには、常にそういう話をします。でも、引き出しはいっぱいあるので。あとは、何より身体が強いです。めちゃくちゃ元気。遠征先でも、誰よりも先にトレーニングしていますから」
22日のファーム・リーグの阪神戦(日鉄鋼板SGLスタジアム)で大関友久投手が9回を投げて無失点だった。
「本人の中では手応えを掴んでいるような感じですよね。直接話していないのでわからないですけど、映像を見る限りでは良くなっているのは感じました」
ここからの終盤戦、復調してもらえれば層が厚くなる。
「もちろんです。1人でも厚くしたいです。ただ、あまり先は見ていないので、本当に1試合1試合です。勝ち星を勘定している余裕はない。目の前の1試合をどう勝っていくか、その積み重ねです」
2024年、2025年もリーグ優勝したが、その時とは少し違う?
「毎年しんどいですよ、この時期は。優位なところにいるのは間違いないですけど、シーズンによって違うプレッシャーはありますね。そういうものなので」
徐若熙投手も強度が強いキャッチボールをしていた。
「明日ピッチングです。この前も(捕手を)中腰にして投げていましたし、それは僕も見ていました」
9月には実戦復帰できる?
「今のペースでいけば、間違いなく入っていけると思います」
(竹村岳 / Gaku Takemura)