勝ち点1ではなく勝ち点3が必要な戦い。 三ツ沢で勝利の凱歌を上げろ [J23節 横浜FC戦プレビュー]
ポイントは相手の背後を狙う動き
湘南ベルマーレ戦で掴んだきっかけを、久しぶりの勝利へ昇華させたい。
その試合では、次につながる貴重な勝ち点1を得た。勝ち点2足りないという見方もできるが、半歩前進したのは間違いない。「連敗を止められたことはよかった」と振り返ったのはエウベルの得点をアシストした天野純だ。負けが続けばどうしても雰囲気が暗くなり、落ち込んでしまう。連敗脱出を次へのステップと捉えたい。
内容に目を向けると、相手の背後を突く動きが得点につながった。「大島監督は口酸っぱく裏への抜け出しを要求していた」(エウベル)。シンプルな縦パス1本は、ゴールへの最短距離でもある。相手を攻略する術はひとつではないのだから、常に選択肢を持っておきたい。
これについては大島秀夫監督も見解を述べている。
「点を取るためには裏を取らないといけないし、相手のゴールに迫らなければいけないのは、サッカーの本質の部分。ここは絶対に忘れてはいけないし、どういうタイミングとか、どういう時間帯とか、どういう取り方とかをしっかりとチームで合わせようとしている。自陣からパスを10本、20本つないでゴールを決めたいわけではない」
現役時代の2007年、年間14得点(うち4得点が横浜FC戦)を挙げて日本人得点王にも輝いた実績ある元ストライカーのサッカー観が垣間見える。
ブラジル人3トップが積極的にスペースへ走れば、相手は下がらざるをえなくなる。中盤にスペースが生まれ、天野純や渡辺皓太、あるいは山根陸に躍動するスペースと時間が生まれる。
マリノスの攻勢が実現する算段は整った。
ゲームチェンジャーとセンターバック
湘南戦で得たもうひとつの収穫に、途中出場の選手たちの躍動感がある。
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