【札幌記念】(札幌)5歳馬トップナイフが、向正面の内から位置を上げて直線で抜け出し、2歳時以来の勝利で波乱を演出|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

札幌11Rの第61回札幌記念(3歳以上GII・芝2000m)は10番人気トップナイフ(横山典弘騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分1秒5(稍重)。1馬身差の2着に2番人気ココナッツブラウン、さらに3/4馬身差の3着に13番人気アラタが入った。

トップナイフは栗東・昆貢厩舎の5歳牡馬で、父デクラレーションオブウォー、母ビーウインド(母の父スピニングワールド)。通算成績は19戦3勝。

レース後のコメント

1着 トップナイフ(横山典弘騎手) 「とてもうれしいです。いつも勝つとうれしいですが、特にこの馬とは若馬の時からずっと付き合っていて、故障があったりしてなかなか結果が出なかったのですが、やっと復活してくれて、とてもうれしいです。 膝蓋を手術してスタートを出るようになったので、きょうは出たなりの、いいところで競馬ができればと思っていました。一週前の追い切りに乗った横山和生騎手から良かったと聞いていましたし、返し馬も今までの中で一番良かったので、自信を持って乗りました。道中は楽に来ることができて、最後は進路さえ開いていれば突き抜ける感じでした。うまく誘導できて良かったと思います。

これまで運の無いところもありましたので、これからだと思います。結果が出なくても、厩務員さんも調教師もオーナーもずっと我慢して自分の好きなようにやらせてもらっていましたが、それに馬もきちんと応えてくれました。このあと軌道に乗れば大きな花を咲かせられると思いますので、頑張ってもらいたいと思います」

2着 ココナッツブラウン(北村友一騎手) 「良い馬ですし、今日は外を回りながらでもしっかり脚を使ってくれました。やはり能力があるなと改めて感じました。勝ち馬の立ち回りが素晴らしかったです。それに尽きると思います」

3着 アラタ(浜中俊騎手) 「返し馬で状態がいいと感じました。馬場適性もあると思ったので一発を狙って乗りました。良い反応でしたし、馬場の適性を生かして走ってくれました」

4着 ケイアイセナ(吉田隼人騎手) 「元々競馬の幅が少ない馬で、行ければハナへと考えていましたが、行く馬がいたので2番手から運びました。しかし、この形ではハミが抜けなくて、最後に甘くなってしまいました。6歳になって、競馬の幅が増えてくれれば良いのですが」

5着 ヴェローチェエラ(佐々木大輔騎手) 「ゲートを出て挟まれたのが痛かったです。行き脚がつきませんでした。勝ち馬のように内からという選択肢はありませんでした。外しか見ていませんでした」

6着 リビアングラス(鮫島克駿騎手) 「この馬の跳びも考えて、小回りでものびのびと走らせたいと思っていました。3-4コーナーで外に出してのびのびと走れていましたが、最後に力尽きました」

7着同着 シュトルーヴェ(R.キング騎手) 「馬の具合はとても良く、良いスタートを切って、いいリズムで道中回ってこられました。この馬場は馬にとっては特に気にしていませんでした。最後の直線手前でペースアップした時に、エンジンのかかるのに時間がかかる所はありましたが、最後の200mは良い脚でした。小回りで凄くいい競馬をしてくれました」

12着 ハヤテノフクノスケ(横山和生騎手) 「スタートも上手に出ましたし、イメージしていた所を取れました。ただ4コーナーでステッキを使ったときに、反応はしてくれているのですが、最後に伸び切れなかった所を見ると、追い込むような競馬をしたほうが良いのかもしれません」

15着 ステレンボッシュ(池添謙一騎手) 「返し馬からフットワークがキビキビしていて、前進気勢もありました。ペースも悪くなかったのですが、3コーナー手前から手が動いてしまいました。これだけの能力の馬ですから、馬なりで4コーナーを回ってこないといけないような所があるので、それが動き切れていないということは、現状としてはメンタルとしか言いようがないでしょうか」

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