カナダ首相、トランプ氏と6日に初対面 「困難だが建設的」な協議予想

カナダのカーニー首相は2日、記者団に対し、6日に米ワシントンでトランプ大統領と会談すると明らかにした。3月撮影(2025年 ロイター/Blair Gable/File Photo)

[オタワ 2日 ロイター] - カナダのカーニー首相は2日、6日にワシントンを訪問し、トランプ米大統領と会談すると明らかにした。カーニー氏はこれまでトランプ氏がカナダを分断しようとしていると非難。トランプ氏との会談は「困難だが建設的」なものになるとの見方を示した。

トランプ大統領が、カナダは米国の51番目の州になるべきと繰り返し発言し、一部のカナダ製品に関税を課している状況を踏まえ、カーニー首相は記者団に対し、「着実に統合を深めるという旧来の関係は終わりを告げた。両国がどのように協力し、カナダとしてどこに向かうのかが、今問われている」と語った。

カナダの輸出の75%が米国向けである現状を踏まえ、カナダは米国への依存度を下げる必要があるという認識も示した。

トランプ氏のほか、米政権幹部と6日に行う会談は「包括的」なものになるとし、関税措置を含む当面の貿易に対する圧力が主な焦点になると言及。「困難だが建設的な議論ができると期待している」と語った。

また、両国は安全保障と防衛面で新たな関係を構築する必要があるとの考えも示した。

3月に首相に就任したカーニー氏がトランプ氏と対面するのは今回が初めて。カーニー氏が率いる与党・自由党は4月28日投開票の下院総選挙で勝利。関税などで圧力をかけたトランプ大統領への反発が追い風になった。 もっと見る

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