イスラエル軍、ガザ南部への住民移動を準備中 避難設備提供へ
イスラエル軍は16日、パレスチナ自治区ガザの住民の「安全を確保」するため、戦闘地域から南部に住民を移動させることに先立ち、17日から住民にテントなどの避難設備を提供すると発表した。ガザ市で8日撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)
[エルサレム/カイロ 16日 ロイター] - イスラエル軍は16日、パレスチナ自治区ガザの住民の「安全を確保」するため、戦闘地域から南部に住民を移動させることに先立ち、17日から住民にテントなどの避難設備を提供すると発表した。
イスラエルは、ガザ地区最大の都市部である北部ガザ市を制圧するため新たな攻撃を開始する方針を示している。
軍によると、避難設備は国防省職員による検査を受けた後、国連などによってガザ南部ケレムシャローム検問所を経由して移送される。
国連人道問題調整事務所の報道官は、イスラエルがガザ南部への住民移動を計画していることについて、苦痛を増大させるだけだと懸念を表明。一方で、ガザへの避難設備の再搬入を歓迎し、「国連とそのパートナーはこのチャンスを生かすだろう」と述べた。
イスラエルのカッツ国防相は16日、新たな攻撃計画はまだ策定中だと表明した。
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