阪神ドラフト“ガチ指名予想”「健大高崎の石垣元気がいいのでは?」大学No.1野手より未来のエース候補に舵を切るべき理由「ドラ1西純矢、森木大智の誤算」(Number Web)

 早川は1年目ではあるが、大学卒業後に社会人のクラブチームとくふうハヤテでプレーした後に入団したいわゆる“オールドルーキー”であり、既に中堅と言われる年齢に差し掛かっている。伊藤と岡留も大学卒4年目で早川と同じ学年であり、純粋な若手と言えるのは椎葉だけなのだ。  投球回数が多い順に選手を並べると伊藤、早川、ビーズリーの次に今年で35歳となる西勇輝が続いており、椎葉以外の若手で目立つのは高卒3年目の門別啓人と高卒ルーキーの今朝丸裕喜くらいしか見当たらない。  一軍の主力投手を見てもベテランと言われる年齢の選手は多くはないものの、村上頌樹(27歳)、才木浩人(27歳)、石井大智(28歳)、伊藤将司(29歳)、大竹耕太郎(30歳)と20代後半に偏っており、25歳以下の若手で現時点で主力と呼べるのは及川雅貴(24歳)とルーキーの伊原陵人(25歳)だけである。野手に比べると投手の備えは不十分であることは確かだろう。  原因は近年のドラフト上位で期待されて入団した投手陣の低迷にある。  2015年から2024年の10年間で1位と2位で獲得した投手は述べ12人いるが、完全な一軍の主力となったのは前述した伊藤と伊原の社会人出身左腕2人だけ。小野泰己(2016年2位・現オリックス)、馬場皐輔(2017年1位・現巨人)はすでに球団を去っている。  特に誤算だったのが24歳の西純矢(2019年1位)と22歳の森木大智(2021年1位)の高卒ドラ1の2人だ。西は2022年に6勝、2023年に5勝をマークして殻を破りかけたかに見えたが、昨年は0勝に終わると今年は怪我で長期離脱を余儀なくされている。森木も1年目にいきなり一軍デビューを果たしたものの、その後はフォームを崩して昨年オフには育成契約となり、今年も二軍で結果を残すことができていない。  3位以下で入団した才木、及川、村上、石井などが大活躍していることもあって阪神は投手育成が上手いという印象も強いが、次代のエース候補を育てられていないという点は課題と言える。ただ、それでもメジャーに移籍した藤浪晋太郎と青柳晃洋を呼び戻すことがなかったのは、何とか自前で若手投手を育てようという意欲の表れのように見えた。

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