ドイツ自動車対米輸出、4・5両月とも減少 トランプ関税が打撃
ドイツ自動車工業会は3日、4月と5月のドイツ車の米国向け輸出が大幅に減少したと発表した。写真は米国向けに輸出されるフォルクスワーゲン製の自動車。エムデンで4月に撮影(2025年 ロイター/Erol Dogrudogan)
[3日 ロイター] - ドイツ自動車工業会(VDA)は3日、4月と5月のドイツ車の米国向け輸出が大幅に減少したと発表した。4月に前年同月比13%減、5月も25%減った。主要市場である米国のトランプ大統領が輸入自動車に対して25%の輸入関税を発動したのが打撃となった。
4、5両月の対米輸出台数は計約6万4300台だった。
トランプ氏は米国産業を強化するとして、5月からは輸入自動車部品にも25%の関税を課している。
VDAのヒルデガルト・ミューラー会長は「EUと米国はできるだけ早く政治的な合意に達するためにあらゆる努力をすべきだ。自由貿易協定が引き継ぎ長期的目標であるべきだが、スピードが決定的な役割を果たす」と述べた。
トランプ氏はEUを含めた貿易相手国との「相互関税」の合意期限を7月9日に設定している。
ミューラー氏は6月、米国の関税によりドイツ自動車産業が被った追加コストについて、4月は5億ユーロ程度に上るとの推計を示している。
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