甲府が“補強禁止”騒動で公式声明…原因はFWジェトゥリオの移籍金「早期解決に向けて調整を図って参ります」

FWジェトゥリオの移籍金が原因

 ヴァンフォーレ甲府は26日、2022年8月1日から23年12月31日まで期限付き移籍加入していたFWジェトゥリオに関して、移籍元だったトンベンセFC(ブラジル)との間で移籍金の支払いに関する齟齬が生じていたことを報告した。  甲府は国際サッカー連盟(FIFA)が26日までに更新した「FIFA登録禁止リスト」に掲載されており、同連盟の発表によれば2025年9月24日を開始日として今後3回の登録期間で新規選手登録ができないことになっている。  甲府はジェトゥリオの事案について「これまでクラブ側の代理人を通じて、トンベンセFCとの間で交渉等を重ねて参りました」と説明したが、「双方合意には至らなかったことが今回のFIFAからの通達に繋がりました」と声明を発表。続けて「ヴァンフォーレ甲府と致しましては、この様な問題が報じられ、クラブに関わる全ての皆様方に多大なるご心配とご迷惑をおかけしていることを心からお詫び申し上げます」と謝罪した。  今後については「クラブと致しましては、引き続き、本件の早期解決に向けて、トンベンセFCと調整を図って参りますので、ご理解を賜りたくお願い申し上げます」としている。  Jリーグでは2022年、ジュビロ磐田が21年に加入したFWファビアン・ゴンザレスに関して契約を結ぶ前にタイのクラブと取り交わした契約が存在したという問題が発覚し、2回の登録期間での新規選手登録の禁止処分を受けていた。当時東京国際大に所属していたFW師岡柊生は磐田への加入が内定していたが仮契約の解除を余儀なくされ、その後鹿島アントラーズでプロキャリアを始めることになった。

 甲府は日本体育大所属のMF米陀大洋の26年内定とMF松山北斗の26-27シーズン内定を、城西大所属のDF福元竣の26年内定を発表している。なお米陀と松山は今季、日本サッカー協会(JFA)から特別指定選手の認定を受けている。

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