なぜ?新型コロナ感染者8週連続で増加 今年の特徴は新たな変異株「ニンバス」猛暑が流行に影響?この時期に気を付けたい感染対策とは?
県内で直近1週間に確認された新型コロナウイルスの感染者数が8週続けて増加しています。感染症の専門医はこの時期の気温の変化にうまく対応し、予防してほしいと呼び掛けています。 伊東秀一解説員 「全国的に流行している?」 JA長野厚生連篠ノ井総合病院小川英佑医師 「全国的な傾向で間違いない」 今、じわじわと増えている新型コロナウイルスの感染者数。県内で8月24日までの1週間に届け出があった新型コロナウイルスの感染者数は、746人。1医療機関当たり9.33人で前の週より3.15人増え、8週連続の増加です。夏の疲れによる体力の低下や、学校の再開など、感染拡大の恐れがあるこの季節。感染者数の増加傾向について感染症の専門医は―。 小川英佑医師 「これまでの傾向からすると、夏と冬とという形で年に2回、流行を繰り返しているというパターンの中での話なんだろうというふうには推測」 こちらは、おととしからの県内の1医療機関当たりの感染者数を表したグラフ。例年7月ごろから増加し始め、9月にかけて流行しているのが分かります。ある意味、例年通りとも見てとれますが、今年の特徴として気になるのが新たな変異株、通称「ニンバス」です。ただ、厚生労働省によりますと、「ニンバス」は特別に感染力や重症化リスクが高いわけではないとしています。一方、今年の猛暑が流行に影響している可能性も。 小川英佑医師 「だいぶ蒸し暑くかなり高温の状況が続いていますので、そうするとやはり冬と同じように換気をせずに、その中でひとところで固まっていると、感染が拡大しやすいという側面はあるかもしれないですね」 そんな中、この季節に心掛けたいのは、“免疫力の維持”だといいます。 小川英佑医師 「インフルと同様の形で流行して、また収まって、それを繰り返していく中で、やはり体力のない方が入院されたりとかする、肺炎を起こす方が、ごくわずかですがおられるという話。夜蒸し暑くて起きて寝不足になったりすると、寝不足というのは一つ免疫力を下げるのではないかという話もありますので、そういったところも大事かと思いますし、食欲が落ちてしまえば当然体力も落ちる原因になるので、そういったところを気を付けていただくのは大事」