【阪神】佐藤輝明×森下翔太、互いが好きな姿「すごいきれいな光景」「確信」/V記念対談1
阪神が誇る最強ブラザーズが、優勝記念のプレミアムトークを繰り広げました。佐藤輝明内野手(26)は森下翔太外野手(25)をどう見ているのか。森下から見た先輩スラッガーの姿とは。今年は本塁打、打点、勝利打点など主要部門でワンツーフィニッシュが濃厚。大活躍の裏にあった知られざる事実を披露しました。【取材・構成=波部俊之介、柏原誠】
◇ ◇ ◇
チームウエアに身を包み、リラックスモードで対談が始まった。少し遅れて到着した佐藤輝。「遅いですよ」とばかりにニコニコ笑う森下。一瞬ででき上がった空気感だけで「アイブラック兄弟」の関係性が分かる。グラウンドでの勇猛な姿とはまるで違う雰囲気でクロストークがはずんだ。
森下 強い。強いっすね。強いと思います。負けが続いていない。1回負けても、すぐ次の日に勝つことが、今年は多いのかなと思いますね。
佐藤輝 それは自分たちが1戦1戦やってきて、ここまで来たということなので。うん。そこはすごく自信を持っていいと思う。
-お互いの打撃はどう見ていますか
森下 輝さんが後ろなんですが、まあ、すごいっすよ。相手も嫌なんだろうなという感じもするし、四球を出す機会も多いし。やっぱり警戒心というのは自分より強いんじゃないかなって思っています。自分が四球とかで出ればめっちゃ重圧がかかると思う。出塁は、追い込まれてからは考えています。それまでは自分のスイングをしっかりしようと思っていますけど。
佐藤輝 常に一番近くで見てるので。集中力というか、そこは最初の1年目から変わらず持っていますし。甲子園だと(森下が)レフトに打つことが多いので(ネクスト・バッタースボックスから)打球が見えて、すごいいい光景ですね。打ってくれっていう場面で、もう何回も打ってるんで。「うわあ」と思いながら見ています。こう、左翼のポール際に、低い打球が行くことが多いというイメージ。きれいに見える。すごいきれいな光景ですね。
-逆に佐藤輝の好きな姿は
森下 「確信」する姿。自分はなかなか確信するような形でスイングができない。どうしても右打者というのもあって、走り始めてしまうので。けど、バッターボックス内で止まって、ボールを見るっていうのはすごいかっこいいです。
-野球の会話は増えたか
森下 去年よりかはしてるかなと思います。
佐藤輝 まあまあ。普段あんまりしないんで。ちょっとですけどね。する機会は今年はちょっとあったかなと思います。
森下 自分が教えてもらうというか、アドバイスをもらうというか。そういう時はありました。
-4月中旬から3番・4番を交代。何か変化は
森下 結構、序盤で変わったので、あまりその差は感じなかったです。
佐藤輝 僕もそんなに変わる部分はないのかなと思います。そんなに変わらないのかなと。どっちにしろ、3番でも(後ろに)翔太がいるし。今も大山さんが後ろにいる。2人ともいいバッターなので。勝負を避けられたりみたいなのは、そんなに感じないです。
-後ろには大山がいる
森下 自分は3番で、絶対に順番でいけば最初にチャンスが回ってくるポジションでもある。無死二、三塁とかだったら外野フライでも1点が取れる。けど、やっぱり4番、5番になるつれてアウトカウントが増えたりして、2死とかで大山さんに回ってきて、打つか打たないかで点が入るか入らないか、という場面が多い。やっぱり大山さんがいなかったら、ここまでチームとしてうまく回ってないんじゃないかなっていうのは思います。
佐藤輝 もちろん大きい存在ですね。本当にチャンスで僕が凡退して、大山さんが打ってくれたっていうのもあるし。何とかしてくれるんじゃないか、っていう存在です。
-後ろにいてくれるから思い切っていける部分も
森下 試合中はそんなことは考えていないですけど、存在としては無意識のうちにそうなっていると思っています。(2に続く)
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阪神が誇る最強ブラザーズが、優勝記念のプレミアムトークを繰り広げました。佐藤輝明内野手(26)は森下翔太外野手(25)をどう見ているのか。森下から見た先輩スラッガーの姿とは。今年は本塁打、打点、勝利打点など主要部門でワンツーフィニッシュが濃厚。大活躍の裏にあった知られざる事実を披露しました。【取材・構成=波部俊之介、柏原誠】
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チームウエアに身を包み、リラックスモードで対談が始まった。少し遅れて到着した佐藤輝。「遅いですよ」とばかりにニコニコ笑う森下。一瞬ででき上がった空気感だけで「アイブラック兄弟」の関係性が分かる。グラウンドでの勇猛な姿とはまるで違う雰囲気でクロストークがはずんだ。
森下 強い。強いっすね。強いと思います。負けが続いていない。1回負けても、すぐ次の日に勝つことが、今年は多いのかなと思いますね。
佐藤輝 それは自分たちが1戦1戦やってきて、ここまで来たということなので。うん。そこはすごく自信を持っていいと思う。
-お互いの打撃はどう見ていますか
森下 輝さんが後ろなんですが、まあ、すごいっすよ。相手も嫌なんだろうなという感じもするし、四球を出す機会も多いし。やっぱり警戒心というのは自分より強いんじゃないかなって思っています。自分が四球とかで出ればめっちゃ重圧がかかると思う。出塁は、追い込まれてからは考えています。それまでは自分のスイングをしっかりしようと思っていますけど。
佐藤輝 常に一番近くで見てるので。集中力というか、そこは最初の1年目から変わらず持っていますし。甲子園だと(森下が)レフトに打つことが多いので(ネクスト・バッタースボックスから)打球が見えて、すごいいい光景ですね。打ってくれっていう場面で、もう何回も打ってるんで。「うわあ」と思いながら見ています。こう、左翼のポール際に、低い打球が行くことが多いというイメージ。きれいに見える。すごいきれいな光景ですね。
-逆に佐藤輝の好きな姿は
森下 「確信」する姿。自分はなかなか確信するような形でスイングができない。どうしても右打者というのもあって、走り始めてしまうので。けど、バッターボックス内で止まって、ボールを見るっていうのはすごいかっこいいです。
-野球の会話は増えたか
森下 去年よりかはしてるかなと思います。
佐藤輝 まあまあ。普段あんまりしないんで。ちょっとですけどね。する機会は今年はちょっとあったかなと思います。
森下 自分が教えてもらうというか、アドバイスをもらうというか。そういう時はありました。
-4月中旬から3番・4番を交代。何か変化は
森下 結構、序盤で変わったので、あまりその差は感じなかったです。
佐藤輝 僕もそんなに変わる部分はないのかなと思います。そんなに変わらないのかなと。どっちにしろ、3番でも(後ろに)翔太がいるし。今も大山さんが後ろにいる。2人ともいいバッターなので。勝負を避けられたりみたいなのは、そんなに感じないです。
-後ろには大山がいる
森下 自分は3番で、絶対に順番でいけば最初にチャンスが回ってくるポジションでもある。無死二、三塁とかだったら外野フライでも1点が取れる。けど、やっぱり4番、5番になるつれてアウトカウントが増えたりして、2死とかで大山さんに回ってきて、打つか打たないかで点が入るか入らないか、という場面が多い。やっぱり大山さんがいなかったら、ここまでチームとしてうまく回ってないんじゃないかなっていうのは思います。
佐藤輝 もちろん大きい存在ですね。本当にチャンスで僕が凡退して、大山さんが打ってくれたっていうのもあるし。何とかしてくれるんじゃないか、っていう存在です。
-後ろにいてくれるから思い切っていける部分も
森下 試合中はそんなことは考えていないですけど、存在としては無意識のうちにそうなっていると思っています。(2に続く)