アップルの「薄型iPhone」への賭け、消費者は支持せず 調査結果

(CNN) アップルは昨年、主力スマートフォンである「iPhone(アイフォーン)」のデザインを約10年ぶりに刷新するという大きな賭けに出た。しかし、より薄型の「Air(エア)」は、購入者の心をつかめていないようだ。 【映像】アップルからニット編みストラップ「iPhone Pocket」 市場調査会社コンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)のデータによると、Airの普及は、「17」「17プロ」「17プロマックス」に大きく後れを取っている。米国のiPhone購入者を対象にした調査で、Airが発売された最初の四半期(10~12月期)にAirを購入したのはわずか6%だった。 これに対し、通常モデルの17を購入した人の割合は22%。17プロは25%、最上位の17プロマックスは27%を占めた。これらの数字は報告書の28日の公表に先立ちCNNに共有された。 アップルは29日午後に決算を発表し、四半期の世界のiPhone売上高を明らかにする予定だ。ただし、特定の機種ごとの売り上げは公表しない。 Airの需要が低迷しているという報道はすでに出ている。スマートフォンメーカー世界大手のアップルにとって、必ずしも大ヒットは必要ないのかもしれない。調査会社IDCは、最新の17シリーズが牽引(けんいん)し、今年のアップルの出荷台数が過去最高になると予測している。アナリストの中には、Airはそもそも主力商品になることを意図していたわけではないとの見方もある。むしろ、選択肢を増やし、将来の折りたたみ型iPhoneなど、より先進的なモデルへの布石とする狙いだったという。 それでも、Airに対する冷ややかな受け止めは、標準とプロ、プロマックスという定番ラインアップを超えて、アップルがどう進化できるのかという疑問を投げかけている。 CIRPの新たなデータは、Airと他の最新モデルとの間に大きな関心の差があることを示している。 Airの販売不振を示す兆候は今回が初めてではない。米メディア「ジ・インフォメーション」は昨年、販売が期待を下回ったため、アップルが第2世代モデルの投入を延期すると報じた。 CIRPのアナリスト、ジョシュ・ロウィッツ氏は、理由は単純かもしれないと指摘する。人々は薄いスマホにそれほど関心がないというのだ。 Air購入者の多くは、薄さを求めたというより、古い端末の買い替えが理由だったという。 調査会社クリエイティブ・ストラテジーズの社長兼アナリスト、カロリーナ・ミラネージ氏も同意する。消費者は「もっと軽ければいいのに」と言いながら店に入っているわけではないとミラネージ氏は言う。「我々は持ち歩くものに慣れている。だから、それ自体は問題ではなかった」 アップルはこれまでも、4番目のiPhoneモデルを定着させるのに苦労してきた。かつては小型の「Mini」や大型の「Plus」を投入したものの、需要低迷を理由にいずれもラインアップから外したとされる。

CNN.co.jp
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