Meta、スマートグラスの「聞こえやすくする機能」へのサブスクを速攻で撤回

Image: Raymond Wong / Gizmodo

さすがのMetaも今回は空気を読んだのね。

ユーザーをイラッとさせる方法はいろいろありますが、いままで無料だったものを急にサブスク化するのはその最たる例のひとつでしょう。

Metaは7月初めに、スマートグラスの機能に利用上限を導入する計画を発表して、その地雷を思いっきり踏みました。

発表から数週間でまさかの撤回

でも、いきなり繰り出した事実上のゆるいサブスクを、Metaは速攻で撤回しました。いまのところは…

The Vergeによると、Metaは「Conversation focus(カンバセーション・フォーカス)」と呼ばれる機能への利用上限導入計画を一時的に停止したとのこと。

この機能は、スマートグラスのマイクで拾った話し相手の声を、AIで強調して聞き取りやすくします。

背景を補足しておくと、Metaの広報担当者はThe Vergeへの声明で、サブスクを完全にやめるわけではないと明言しています。一部の機能を将来的に有料化する計画は生きているものの、Conversation Focusから導入を始める案は保留になったようです。理由を考えれば当然の判断です。

サブスク第一弾の選び方が謎

そもそも、Conversation Focusをサブスク化の第一弾に持ってきたのは奇妙な選択でした。そもそも、この機能はオフラインでも動作するため、利用してもMetaのサーバーに負荷がかかることはありません

ヘビーユーザーに利用上限を設定するのは、控えめに言っても不自然すぎるんです。

それに、Conversation Focusは、アクセシビリティ機能として明確に宣伝こそされていませんが、聴覚に障害のあるユーザーが利用する可能性が高いツールです。

特筆すべきは、Conversation Focusへの利用上限導入の発表後に、Metaが従業員グループから提訴されたこと。訴えた側の従業員たちは、同社が医療休暇や育児休暇、家族休暇中のスタッフをAIで洗い出して解雇の対象にしたと主張しており、特に医療休暇の部分が強調されています。

アクセシビリティ機能と明示されていないとしても、聴覚に障害を持つユーザーの利用が考えられる機能にこのタイミングで課金するのは、Metaにとってはイメージ的にマイナスでしょう。

MetaはThe Vergeに対し、この利用上限はハードウェアのコストを補うための措置であると説明していますが、サブスクてんこ盛りのスマートグラスの価格が本当に下がるかどうかは、誰にもわかりません。

現時点でMetaのスマートグラスを利用している人は、今後さらにイラッとするようなニュースが報じられるのを覚悟しておかなくてはならないかも。

次はどんな機能を新生サブスク第一弾に持ってくるのか気になるところです。

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