「おかしな2人だ」ドジャース山本由伸27歳とスネル32歳の“親密な関係”、米メディアが報じた「2人は朝食を一緒に食べる仲」捕手スミスは「2人が味方で良かった」(Number Web)
Odd Couple. おかしな二人。 「ジ・アスレティック」のファビアン・アルダヤ記者は、スネルと山本のことをそう表現した。 この投稿をInstagramで見る Los Angeles Dodgers(@dodgers)がシェアした投稿 スネルは長身で腕、足が長く、山本は小柄で華奢。ふたりが漫才コンビを組んだとしたら、凸凹があって、なかなか絵になりそうだ。 このふたりの交流は、スプリングトレーニングの時点まで遡る。スネルと山本は「朝食会」を毎日開くことになった。どうやら、ドジャースに移籍してきたスネルの方が熱心に誘って、ピッチングについて話し合うことになったようだ。2018年、2023年とサイ・ヤング賞を2度も受賞しているスネルにとってさえ、日本出身の山本から学ぶことがあると感じたからだろう。 サイ・ヤング賞受賞者と、沢村賞の受賞者が投球について語り合うのだから、世界最高峰の投球議論だ。山本は通訳を通して、こう話している。 「スプリングトレーニングから始まり、シーズンを通して、自分が登板した後はスネルと一緒にレビューしています。彼が試合を通して僕のピッチングをどう見たのか、感じたことを話してくれるんです」 アルダヤ記者によれば、ふたりには言葉の壁は存在しているというが、時に通訳を介して相手打者について意見を交わす。山本はアメリカでの生活も2年目を迎え、英語はかなり上達しているようだ。
スネルは、レギュラーシーズンの大半を故障者リストで過ごすことになったが、こうした形でチームに貢献していたのだ。非番の先発投手陣がベンチに入らない日本とは大きく違うところだ(トレバー・バウアーも指摘していた。「お互いの投球から学べることがあるんだ」)。 いま、ふたりは最高の時期にピークを合わせている。ブリュワーズとのリーグチャンピオンシップシリ―ズに向けて、「フィルム・スタディ」、相手の研究は「グレイトだった」とスネルは明かしているが、研究の成果はふたりのピッチングに表現された。とにかく、ストライクを先行させ、カウント負けしない。ふたりのストライクの確率は高かった。 スネル 69/103(66.9パーセント) 山本 81/111(72.9パーセント) レギュラーシーズンにおける先発投手のストライクの割合は、だいたい60パーセントから65パーセントの間と言われており、山本の高確率が目立つ。 四球についてもスネルは無四球、山本はわずか1つで、この数字からも相手をドミネート(支配、圧倒)していたことがうかがえる。 また、相手をドミネートする要件として、初球にストライクを取ることも重要である。この2試合でのふたりの初球ストライクの割合は、いずれも高かった。 スネル 24人中18人(75パーセント) 山本 32人中22人(68.7パーセント) そしてお気づきだろうか。スネルは8回を24人で終わらせている。最少人数でマウンドを降りたのだ(1安打を許したが、走者を牽制でアウトにしている)。見事な投球としか言いようがない。