受刑者3人が脱獄 シーツでロープ、コンクリートブロック外して逃走 米刑務所

米ルイジアナ州の刑務所から脱獄したキース・イーライ受刑者/St. Landry Parish Sheriff's Office/AP

(CNN) 米ルイジアナ州セントランドリー郡の刑務所で、壁のモルタルやコンクリートブロックを外して受刑者3人が脱獄した。保安官事務所によれば、そのうち1人が依然として逃走している。

同郡のボビー・ギドロズ保安官によると、受刑者はシーツなどを使って外壁をよじ登り、1階の屋根に降りてから地上に下りる方法で3日に脱走した。3人のうち2人は暴力事件に関連する罪で収容されていたという。

ルイジアナ州の刑務所では脱獄が相次いでいる。同州ニューオーリンズの刑務所では、受刑者10人が電動バリカンの刃を使って壁に穴をあけ夜間に脱走。この10人のうち最後の1人が拘束されたのは脱獄から5カ月後だった。連邦保安官局(USMS)が明らかにした。

保安官事務所は5日、24歳の受刑者が拘束されたと明らかにした。多数の情報提供を受け、警察が身柄を確保したという。

26歳の受刑者は発見時に自殺した。ポートバリー警察がAP通信の取材で明らかにした。住民から、同受刑者が黒い電動自転車を押して歩く姿を見たと通報があり、警官が電動自転車を近くの民家で発見。拡声器で出てくるよう呼びかけたところ銃声が聞こえ、その後、室内で死亡しているのが見つかった。狩猟用ライフルで自ら撃ったとされる。

シーツで作ったロープで受刑者が脱獄した/St. Landry Parish Government
受刑者はコンクリートブロックを外して脱獄した/St. Landry Parish Government

残るキース・イーライ受刑者(24)が依然逃走を続けている。

保安官は声明で、同受刑者の身柄確保に向けた取り組みを続けるとしつつ、出頭を呼び掛けた。今回の脱走を受けて内部調査を開始し、刑務所管理スタッフが包括的な報告書を提出する予定だという。

同刑務所からの脱走はこれで2度目だ。10月には別の受刑者が逃走したが、警察に拘束されていた。保安官によれば、この時脱獄したのは刑務所内の受刑者を世話する係の受刑者で建物の間の移動中に逃亡した。

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