実は強いぞ、パンダ。強さの秘密は「体格と顎」
8種類いるクマ科の動物の中で、パンダだけは成長してもベビーフェイスで危険度が低いように見えませんか?
餌は笹だし、でんぐり返しとかするし、木から落ちて転がっていく様子を捉えた動画とかも拡散されているし…(かなりハマってリピート再生した)。
でも、パンダってイメージどおりおっとりしていて、かわいいだけのクマなんでしょうか?
いえいえ、そんなことありません。実はかなり強いんですって。IFLSがパンダの誤解について報じています。
まず結構大きい
お行儀よく座りながら笹を齧ったり、のそのそ歩いていたりするとサイズ感がわかりにくいかもしれませんが、ジャイアントパンダは四足歩行の体勢で肩の高さが60〜90センチメートルほどあり、体重は約110キロ。
ホッキョクグマやヒグマほどのサイズはありませんが、平均すると、ツキノワグマより大きいんです。
噛む力がめっちゃ強い
クマ界の強者2トップと言えば、ホッキョクグマとヒグマです。大きさも攻撃力も圧倒的。しかし、「噛む力」で言えば、その2クマに次いで強いのがパンダです。
パンダの犬歯の咬合力は約1,300ニュートンあるそうです(ちなみに、ツキノワグマを含む小〜中サイズのクマは800〜900ニュートンくらい)。
パンダの主食は竹や笹。あの硬い竹を1日中噛むのに適した平らな歯と顎を持っています。そのため、本気になれば人間に深刻な損傷を与えられるのも不思議じゃありません。
パンダが人を殺めたという記録は存在しませんが、攻撃が極めて稀な一方で安全とは言い切れないんです。
過去には人を襲った事故も発生している
たとえば、2014年の研究では、北京動物園で発生した3件のパンダによる人への攻撃が報告されています。
・酔った男性が展示場に侵入し、右ふくらはぎを噛まれて手術
・別の男性が転落(または子どものおもちゃを取りに侵入)し、顎をこじ開けられるまで噛まれ続け、3度の外科的処置
・3人目は足と肘を負傷し、足には皮膚移植が必要に
ちなみに、噛みついたのは同じ個体。幸いにして3人は全員生存しています。
これらのケースでわかるのは、パンダは本来なら穏やかな動物だけど、恐怖や怒りを感じた時は人を攻撃することもあるということ。おとなしそうに見えますが、やろうと思えばやれる子ってことです。
あと、実はパンダ同士は縄張りやメスを巡って激しく戦うことで知られています。争いを避ける温厚な動物と思いがちですが、それは人間側が勝手に作ったイメージなのかもしれませんね。
Source: IFLS