来季MotoGP転向ラズガットリオグル、ヤマハ新開発のV4マシンで早期テストデビューへ
motorsport.comの調べでは、来季のMotoGPにプラマック・ヤマハから参戦するトプラク・ラズガットリオグルは、バレンシアの公式ポストシーズンテストに先立ち、ヤマハのプライベートテストに参加する見込みのようだ。
現在3度目のスーパーバイク世界選手権(WSBK)制覇、BMWとの2度目のタイトル獲得を目指すラズガットリオグル。10月17日から10月19日にかけてヘレスで開催される最終戦で2025年シーズンが閉幕すると、MotoGP転向というキャリアの新たな1ページを迎える。
2026年シーズンに向けて、ラズガットリオグルのMotoGPキャリアは、11月18日にバレンシアで開催される公式テストで始まる予定だ。このテストでは全MotoGPが集まり、次期シーズンに向けて新マシンを試すことになる。
しかしmotorsport.comの入手した情報によると、ヤマハはラズガットリオグルのためにプライベートテストを手配した。このテストは同陣営のマネージングディレクターであるパオロ・パヴェジオが直接支援する形で行なわれる。
これまでラズガットリオグルはヤマハのMotoGPマシンで2度テストを経験。1回目は2022年6月に雨の中実施されたアラゴンテストで、2回目は2023年4月のヘレスでやや前向きな結果を得たテストだ。
しかしラズガットリオグルにとっては、前回のテストからほぼ2年半が経過している。そのためヤマハ、そしてラズガットリオグル自身も、公式テストで他ライダーと共にコースをともにする前に、V4エンジン搭載のYZR-M1でのさらなる走行時間を求めている。
Augusto Fernandez, Yamaha Factory Racing
Photo by: Yamaha MotoGP
現時点ではラズガットリオグルのプライベートテストの正確な場所と日程は不明だが、motorsport.comの調べでは11月9日から11月10日にかけてモーターランド・アラゴンで実施される見込みだ。
MotoGPポルトガルGPと同時期にプライベートテストを実施することで、ヤマハのテストチームはスペインで作業を進め、公式バレンシアテストで使用する4台のプロトタイプを準備する。実質的なシェイクダウンの意味も兼ねている。
ラズガットリオグルはアラゴンでの2日間を活用し、ヤマハの新型プロトタイプでの走行を重ねる予定と見られている。
V4搭載マシン開発を担当してきたテストライダーのアウグスト・フェルナンデスが4台のプロトタイプを担当し、11月18日の公式テストでファビオ・クアルタラロ、アレックス・リンス、ジャック・ミラー、そしてラズガットリオグルがそれらに乗り込む。
11月のバレンシアテスト終了後、ピレリは翌日に居残りタイヤテストを実施。ミサノで9月16日(火)に予定されているテストに続くモノだ。
なおヤマハもプラマックも、今シーズンのいかなるレースでもラズガットリオグルの“イメージ”を使用することはできない。BMWとの契約により今年中に別のバイクをテストすることはできるが、新チームでのイベント参加は2026年になるまで認められていない。
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