「N」マークの新作シューズが“シンデレラフィット”!? 山下美夢有が試し履きで「めっちゃいい!」

◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 事前(5日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)

10月初旬「ロッテ選手権」から6連戦を終えた山下美夢有は練習日、打撃レンジで疲れを見せず精力的に球を打っていた。その打席わきに「N」マークが入ったニューバランスのシューズが2足置いてあった。次期モデルだろうか。見たことのないデザインだった。

山下は練習を中断しておもむろに靴を脱ぎ、そのうちの一つを試し履きした。クラブを手に取り、足の感触を確かめるようにゆっくりと素振り。しばらくその場で足踏みし、クラブを置くと後ろにいたスタッフに「これ、めっちゃフィット感がいいです」と満面の笑みで感想を伝えた。その後も「めっちゃいい」を連発して「今日はこのまま履いて行ってもいいですか?」と確認し、そのまま9ホールの練習ラウンドを回った。

ここで少し、女子ツアーのシューズ事情をおさらいしておこう。国内ではナイキ、フットジョイ、アディダス、ニューバランス、プーマ、エコーの6メーカーがしのぎを削っていて、ニューバランスは山下、竹田麗央岩井千怜稲見萌寧らが着用し、一大勢力を誇っている。

山下は現在「FuelCell 1001」というランニングシューズからインスパイアされたスパイクレスの紐タイプを履いている。「歩く距離が長いので疲労軽減を狙って」とアメリカでは歩きやすさ重視のモデルを選んでいた。竹田と岩井は「Fresh Form X 2500 v4」というスイング、歩行の両面をバランスよく補完するモデル。スパイクとスパイクレスがあるが、2人ともスパイク鋲付きだ。稲見はさらにがっちりした「UG3000」をチョイス。スイングに特化したモデルで非常に低重心で、石川遼もベースはこのモデルを使っている。

話を山下に戻そう。試していたのは竹田らが履く「2500」の新作と思しきモデル。元々、日本にいたころは「2500」を履いており、同モデルのフィット感がやはり好きなようで、この日はまさに“シンデレラフィット”した。山下は今回スパイクタイプのモデルもテストした。スイング時の足裏の感覚をより重視しているのだろう。練習ラウンドから上がると、グリーン上でもチェック。「グリーン上の足裏の感じがまだちょっと慣れないかな」と試合での即投入は避けたが、今後、試合の合間にもう少し履き慣らして、来季に向けて調整していくようだ。

練習日には竹田も岩井も同じく新「2500」をテストしていた。新シューズの性能、進化のポイントなど、また情報が入ったらお届けしたい。(滋賀県大津市/服部謙二郎)

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