レクサス新型「“カクカク”SUV」! ハイパワー「V6」搭載の新モデルに「ダンディモード仕様」!? “超高級4WD”「GX」のMODELLISTAアドバンストラグジュアリーパッケージとは
レクサスの「GX」シリーズは、2002年に北米市場向けモデルとして初代が登場しました。ミディアムクラスのSUVでありながら、本格的なラダーフレーム構造を採用し、「ランドクルーザープラド」とプラットフォームを共有している点が特徴です。
高い悪路走破性と快適な乗り心地を両立し、北米を中心に累計で40万台以上を販売。長らく国内導入が待たれていたモデルでもあります。
そして今回、満を持して日本市場に追加されたのが3代目にあたる「GX550」です。2023年にフルモデルチェンジされたこのモデルは、レクサスの最上級SUVである「LX」と同様にGA-Fプラットフォームを採用し、ボディの高剛性化と静粛性の向上を実現しています。
ボディサイズは全長4970mm×全幅2000mm×全高1925mmで、ホイールベースは2850mmです。搭載されるパワートレインは、3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンで、最大トルク650Nmを発揮します。
10速ATとの組み合わせにより、フルタイム4WDであらゆる路面状況に対応できる走行性能を備えています。
インテリアには、レクサス共通の「Tazuna Concept」にもとづいた設計が取り入れられています。水平基調のインパネ構成や、視線移動を抑えた操作系統により、ドライバーは走行に集中しやすい環境が整っています。
3列7人乗り仕様の「version L」では、電動でのサードシート格納機能も備え、多人数乗車や荷物の積載にも対応可能で、実用性を意識した設計が施されています。
GX550のグレードは、オフロード走行を想定した2列5人乗りの「OVERTRAIL+」と、3列シートを備える「version L」の2種で展開されています。それぞれに専用装備が設定され、ボディカラーもグレードごとに異なる構成となっています。
このGX550の発表と同時に、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントが展開する「モデリスタ」仕様も発表されました。テーマは「Dandy mode(ダンディモード)」。都市型の洗練された雰囲気とオフロードの力強さを融合させたデザインで、ボディ全体に彫刻的な造形と立体的な意匠が加えられています。
注目すべきは、フロントスポイラーとリアスカートで構成される「アドバンストラグジュアリーパッケージ」です。
U字型のセンター分割デザインにより、車両の存在感が明確に強調され、フロントからリヤまで流れるような一体感が生まれています。
加えて、リアスポイラーにはセパレート構造が採用されており、水平基調の形状がリアデザインを引き締めつつ、軽快な印象も演出します。
足元を支える22インチ鍛造アルミホイールは、ブラックとポリッシュの2トーン仕上げが施されており、3ツインスポークによる力強い造形とスリット形状が、ボディ全体と統一感を持たせています。
タイヤセットとホイール単体のいずれも用意されており、用途や好みに応じた選択が可能です。
さらに、OVERTRAIL+専用に設計された「サイドステップメタルプレート」は、ブラスト加工されたステンレススチールを採用。足を掛ける部分の視認性や安全性だけでなく、上質な金属調の見た目による意匠性も追求されています。
これらのモデリスタパーツは、各部に細やかなディテールが盛り込まれており、販売価格(消費税込)は次のとおりです。
フロントスポイラーとリアスカートのセットで構成される「アドバンストラグジュアリーパッケージ」は33万円、22インチ鍛造アルミホイール&タイヤセットは166万450円、ホイール単体のセットは133万450円となっています。
加えて、リアスポイラーは塗装済で8万8000円、サイドステップメタルプレートは13万2000円です。
これらすべてを組み合わせた場合、カスタムパーツ代だけで最大約355万円程度に達します。車両本体価格とあわせて考えると、GX550 version Lにモデリスタパーツをフル装備した場合、1600万円を超える構成も視野に入ってくるでしょう。
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ラグジュアリーとオフロード性能を併せ持つGX550に、都市型の意匠を付与するモデリスタ仕様は、個性を際立たせたいユーザーにとって有力な選択肢となりそうです。ファクトリーメイドの安心感と、洗練されたスタイルを両立する一台として、今後の反響にも注目が集まります。