毎日のコーヒーが細胞の寿命を延ばす?!最新研究が示したカフェインのDNA修復と老化抑制の可能性(ヨガジャーナルオンライン)

毎朝の一杯のコーヒーが、単なる目覚まし効果を超えて、私たちの細胞の老化を遅らせる可能性があることが最新研究で明らかになった。 〈画像〉毎日のコーヒーが細胞の寿命を延ばす?!最新研究が示したカフェインのDNA修復と老化抑制の可能性 ■カフェインが細胞の「省エネスイッチ」、AMPKを活性化させる ロンドン大学クイーンメアリー校の研究チームが発表した今回の研究は、カフェインが細胞内のエネルギー感知システム「AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)」を活性化することで、細胞のDNA修復やストレス耐性を高め、老化の進行を抑える可能性を示した。今回注目されたのは「AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)」という酵素である。「細胞のエネルギーが減るとAMPKが作動し、細胞がストレスに耐えられるように助けます。今回の研究結果では、カフェインがこのスイッチをオンにすることが示されました」と、研究を率いたロンドン大学のチャラランポス・ラリス博士は説明する。 このAMPK経路は、糖尿病治療薬として知られるメトホルミンの作用点としても知られており、メトホルミンは健康寿命延長の可能性を持つとして近年注目されている。カフェインも同様にこのAMPK経路を通じて細胞の修復や成長調節に働きかけ、老化や病気の予防に寄与する可能性があるのだ。 ■DNA損傷は老化の引き金に 私たちのDNAは毎日、紫外線や酸化ストレス、化学物質などによって損傷を受けている。この傷が修復されずに蓄積すると、細胞の働きが低下し、がんや認知症、動脈硬化などの老化関連疾患のリスクが高まる。通常、細胞にはDNAを修復するシステムがあるが、年齢とともにその機能は低下する。今回の研究では、DNA修復システムが正常に働かない状況でも、カフェインが別の経路を活性化し、修復を助けることが確認された。 ■カフェインがAMPKを介してDNA修復やストレス耐性を高める可能性 これまでの大規模な疫学調査でも、1日2〜4杯のコーヒーを飲む人は、心臓病や一部のがん、さらには全死亡率が低い傾向にあることが示されてきた。しかし、こうした観察研究は「コーヒーを飲む人の生活習慣や食事の違い」といった要因が影響している可能性もあり、因果関係ははっきりしていなかった。しかし、今回の実験研究では、コーヒーの健康効果を説明できる分子レベルのメカニズムがわかった。もしカフェインがAMPKを介してDNA修復やストレス耐性を高めることが人間でも確認されれば、これまでの疫学的知見を裏付ける証拠になる。 ■カフェインの摂りすぎには注意 ただし、カフェインの摂取量には注意が必要だ。高濃度のカフェインは血圧上昇、不安、不眠などを引き起こすことがある。米国食品医薬品局(FDA)は、健康な成人における安全なカフェイン摂取量を1日400mg(約コーヒー3〜4杯分)としている。これを超えると、むしろ健康に悪影響が出る可能性がある。 出典: This Daily Cup of Coffee Helps Repair DNA and Fight Aging, Says New Study Scientists learn that caffeine could slow cellular aging under the right conditions Study reveals caffeine enhances DNA repair and stress response in cells, potentially slowing aging Caffeine Gives Cells an Energy Boost Against Aging

山口華恵

ヨガジャーナルオンライン
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