大谷翔平、シュワバーと直接対決第1R フィリーズ戦「1番・DH」 史上6人目の2年連続50号に王手

◆米大リーグ ドジャース―フィリーズ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)、本拠地・フィリーズ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。史上6人目の2年連続50本塁打に王手をかけており、2試合ぶりの一発で偉業達成を狙う。

 前日14日(同15日)の敵地・ジャイアンツ戦では9回に遊撃と中堅の間に落ちるポテンヒット(中前打)で今季最長タイの19試合連続出塁とした大谷はその後エドマンの中前適時打で生還し、メジャー断トツの135得点目を記録。史上初の「50―50」(50本塁打、50盗塁)を達成した昨季打ち立てた自己最多の得点記録を早くも上回った。今季球団最長となる飛距離454フィート(約138・4メートル)の49号特大ソロから2戦連発はならなかったが、2試合連続2ケタ得点の大勝に貢献した。

 この日から3試合を戦うフィリーズには大谷と本塁打王を争うシュワバーが君臨する。今季は球宴MVPにも輝いた大砲は8月28日(同29日)に1試合4発という離れ業を見せ、今月9日(同10日)にはリーグ最速で50号到達。14日(同15日)には52号を放ち、大谷に3本差をつけてトップを走っている。大谷は3年連続の本塁打王に向け、今回の直接対決で何とか差を縮めたいところだ。フィリーズ先発はR・スアレス投手(30)。大谷は初対戦となるが、昨季に続いて今季もすでに12勝を挙げている左腕で、難敵であることは間違いない。

 また、現在ナ・リーグ西地区首位のド軍だが、リーグ全体で見ると勝率3位。このままでは地区優勝しても、ポストシーズンは地区シリーズではなくワイルドカードシリーズからの参戦となる。東地区首位で勝率リーグ2位のフ軍をたたくことで、地区シリーズからの参加となれば、ワールドシリーズ連覇に向けても近づくことになる。地区優勝マジックは「10」だが、この数字を減らす以上の意味を持つ3試合となる。

 この日、ドジャースの先発はシーハンの予定だったが、リリーフ左腕のバンダと発表された。シュワバー、ハーパーと左の強打者が並ぶフィリーズ上位打線に対してオープナーの役割となる。

 ◇2年連続50本塁打の達成者

 ▽B・ルース(ヤンキース) 1920~21年/27~28年 54、59本/60、54本

 ▽M・マグワイア(アスレチックスカージナルス) 1996~99年 52、58、70、65本

 ▽K・グリフィー(マリナーズ) 1997~98年 56、56本

 ▽S・ソーサ(カブス) 1998~02年 66、63、50、64本

 ▽A・ロドリゲス(レンジャーズ) 2001~02年 52、57本

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