パナソニックが美容シャワーヘッド参入 ファインバブルで美髪へ
パナソニックは、ウルトラファインバブルの効果で美髪へと導くシャワーヘッド「FINE VEIL(ファインベール) EH-SH50」を11月上旬に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は34,000円前後。
同社美容事業としては初めてとなるシャワーヘッド。これまでナノケアドライヤーなど「髪を乾かす」「スタイリングする」製品を展開してきたが、シャワーヘッドへの投入により、ヘアケア製品の領域を「髪を洗う」ことまで拡大するという。
独自技術により大量のファインバブルを発生させる点が特徴。ファインバブル産業会(FBIA)のマイクロバブル性能評価で、家庭用シャワーヘッドでは業界唯一となる高濃度な「クラス4d」を獲得している。クラス4dは、気泡濃度数が10,000~100,000/ml、気泡径が10~100μmとなっている。
ヘアケアに特化した2モードを搭載。「プレシャンプーモード」は頭皮まで届くしっかりとした水流が特徴で、シャンプー前に汚れを落とし、泡立ちをよくする。
「ヘアケアモード」は柔らかい水流で髪を包むように洗い流す。また、トリートメントの浸透を妨げる要因のひとつである水道水中のカルシウムイオンをウルトラファインバブルが吸着することによって、トリートメントの浸透を補助するという。なお、ウルトラファインバブルの濃度が高ければ高いほど、この効果が高まることも実証している。
プレシャンプー、ヘアケアの2ステップによって、1回の使用で髪のまとまりやツヤを実感できたことが確認されている。また、同社のナノケアドライヤー(EH-NA0K)との併用により、さらに効果がアップするとしている。
ヘアケア以外にも美肌ケアが可能な3モードを用意。クレンジングや洗顔に適した「ミストモード」、身体をやわらかく包み込むような「ボディケアモード」、ファインバブルが含まれたお湯に浸かれる「シルクバスモード」を備えている。
シャワーヘッドの持ち手部分には、特許出願中のファインバブル発生機構「バブルアクティベートテクノロジー」を搭載。ファインバブルを発生させるベンチュリ管の入口を狭くすればバブルが多く発生するが、流量が減ってしまい使用感が悪くなる問題に対して、ベンチュリ管の手前に半休形状の部品を設けることで流速をアップさせ、効果的にバブルを発生させながら使用感も高めることが可能になった。
プレシャンプーモードで使用する噴出孔は、頭皮のマッサージブラシから着想。12個の穴から円形に噴出することで、髪の毛をかき分けて頭皮までアプローチする。さらに空気を巻き込んで水流のボリューム感を増やす「すり鉢形状」を採用し、ジェット水流の心地よい刺激を味わえるようにしている。
毛髪診断士でヘアパーツモデルの鈴木真奈さんによると、シャンプー前の予洗いで汚れの7~8割は落ちるとされており、事前にお湯でしっかり髪と頭皮を濡らすことが大切だという。鈴木さんは2分程度の予洗いを推奨しているが、ファインベールはヘッドが広く、一度に当てられる面積が大きいため、時短になるかもしれないとコメントしている。
本体サイズは102×92×249mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約305g。ホース接続ネジはG1/2。アダプターなどが付属する。