FX/為替「ドル/円今日の予想」 外為どっとコム トゥデイ 2026年3月5日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年3月5日8時30分執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田卓也

目次

▼4日(水)の為替相場 (1):豪GDP予想を上回る (2):中国RatingDogPMIが大幅に上昇(3):片山財務相、植田日銀総裁発言 (4):イラン停戦模索報道(5):ADP全国雇用者数 予想を上回る (6):ISM非製造業景況指数 予想を上回る

▼4日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:あくまでも「有事のドル買い」の小休止/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(水)の為替相場

期間:4日(水)午前7時10分~5日(木)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪GDP予想を上回る

豪2025年10-12月期国内総生産(GDP)は前年比+2.6%となり市場予想(+2.3%)を上回り、2023年4-6月期以来の高い伸びとなった。

(2):中国RatingDogPMIが大幅に上昇

中国2月製造業PMIは49.0と市場予想(49.2)以上に前月(49.3)から低下し、2カ月連続で好不況の分岐点となる50.0を下回った。同時に発表された中国2月非製造業PMIは49.5と市場予想(49.7)を下回ったものの、前月(49.4)から僅かに改善した。一方、中国2月RatignDog製造業PMIは52.1と市場予想(50.1)に反して前月(50.3)から大幅に上昇した。中国2月RatingDogサービス業PMIは56.7と市場予想や前月(52.3)を大幅に上回った。

(3):片山財務相、植田日銀総裁発言

片山財務相は衆院財務金融委員会で、「円の信認を保つことは、いかなる時も非常に重要」として「高市内閣は日々の市場動向や経済指標を十分注視している」と語った。また、「日米財務相声明には為替介入も選択肢に含まれる」との見解を示した。植田日銀総裁は同委員会で、「中東情勢の帰趨や内外経済への影響、注意深く見ていきたい」「経済・物価情勢が改善し、中心的見通し実現するとすれば政策金利引き上げ緩和度合い調整」などと語った。

(4):イラン停戦模索報道

米ニューヨーク・タイムズ紙が当局者の情報として、「イラン情報省の工作員が米中央情報局(CIA)に間接的に接触し、戦争終結の条件を提案してきた」と報じた。その後イランは「米CIAに協議の提案を行っていない」と報道を否定した。

(5):ADP全国雇用者数 予想を上回る

米2月ADP全国雇用者数は6.3万人増と市場予想(5.0万人増)を上回った。前回1月分は1.1万人増へ2.2人増から下方修正された。

(6):ISM非製造業景況指数 予想を上回る

米2月ISM非製造業景況指数は56.1と市場予想(53.5)に反して、前月(53.8)から上昇。構成指数では仕入れ価格は63.0と依然として高水準ではあるものの、11カ月ぶりの水準へ低下した。一方で、新規受注は58.6と2024年9月以来の水準へ上昇。受注の伸びを背景に雇用は1年振りの高水準となった(51.8)。

4日(水)の株・債券・商品市場

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:あくまでも「有事のドル買い」の小休止

昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%下落。イランが停戦の条件をめぐり水面下で米国に接触したとの報道をきっかけに156.85円前後まで下落する場面もあった。「有事のドル買い」の一部を手仕舞う動きが出たと見られる。なお、NY市場で発表された米2月ADP全国雇用者数と米2月ISM非製造業景況指数はいずれも予想を上回ったが、ドル買いの反応は限定的で市場の関心が中東情勢に集中していることがあらためて浮き彫りになった。イラン側が停戦協議の報道を全面的に否定したことや、イランの報復攻撃がNATO加盟国であるトルコにまで及んだことを考えると、中東情勢をめぐる緊張がこのままほぐれるとは期待しにくい。昨日のドル反落については、あくまでも「有事のドル買い」の小休止と見ておくべきだろう。本日のドル/円は、仮に手仕舞い売りが続いても156円台前半では押し目買いが入りそうだ。一方、中東情勢の悪化が伝われば、再び158円台をうかがう展開になるだろう。

注目の経済指標:米新規失業保険申請件数

注目のイベント:ECB総裁発言

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株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)

1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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