モデルナ、次世代コロナワクチンの偽薬試験に同意-FDAが限定承認

Gerry Smith、Rachel Cohrs Zhang

  • 50-64歳成人を対象に偽薬対照試験を行うことがワクチン承認の条件
  • ケネディ厚生長官の下で、米保健機関は接種対象の制限に動いている

米バイオ医薬品メーカー、モデルナは、食品医薬品局(FDA)が限定承認した新型コロナウイルスワクチンについて、プラセボ(偽薬)対照試験の実施に同意した。ケネディ厚生長官が明らかにした。

  ケネディ氏は、FDAの限定承認に「不安を感じている方々」に伝えたいとX(旧ツイッター)に投稿した。新たなワクチンは従来より対象となる層を絞って承認された。

  FDAの発表資料によれば、高リスク疾患のない50-64歳成人を対象にプラセボ対照試験を将来行うことが、ワクチン承認の条件となる。モデルナはコメントを控えた。

  ケネディ厚生長官の下で、米保健機関はコロナワクチンの接種対象の制限に動いており、繰り返し接種を行うことを正当化する科学的根拠を欠くと主張。 FDAは先月、新たな研究成果がない限り、健康な成人や子どもへのブースター(追加免疫)接種を今後は認めない意向を示唆した。

  モデルナの第2世代ワクチンは、65歳以上の全ての成人と、少なくともの一つの重症化リスク要因を持つ12歳以上に対象を限定し、承認された。従来の同社製ワクチンは、基礎疾患の有無にかかわらず12歳以上が対象だった。

原題:Moderna Will Test New Covid Shot Against Placebo, RFK Says (1)(抜粋)

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