最近よく聞く『溶連菌』ってどんな病気?症状や気をつけたいことまとめ【ひらつークリニック】
ひらつーメンバーや読者が日常で気になるアレコレを枚方の各クリニックの先生に質問!
「ひらつークリニック」のお時間です。
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最近「溶連菌にかかった」って話をよく聞くんですが、どんな病気なんですか?
なんか喉が痛い…と思って受診したら溶連菌だったって話、最近よく聞きます!
今回は「溶連菌」について、渚たなのファミリークリニックの棚野院長に話をお聞きしました!
溶連菌ってどんな病気?
渚たなのファミリークリニックの診察室「溶連菌」は正式には溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)といって、のどに感染しやすい細菌の一種です。
「溶連菌感染症」は、特に3〜12歳くらいの子どもに多い病気なんですが、最近は大人への感染も増えているんです。
主な症状としては、
- 急なのどの痛み
- 38℃以上の発熱、全身のだるさ
- 舌に赤いブツブツ(いちご舌)
- のどの奥が真っ赤になる(白い膿がつくことも)
- 体に赤い細かい発疹(発熱から1〜2日後に出ることも)
といったかたちで、風邪のように咳や鼻水があまり出ないのが特徴です。
子どもだけの病気じゃない?大人にもうつる?
えっ、思ってたよりしんどそう…!子どもの病気って印象があったんですが、大人にもうつったりするんですか?
はい、溶連菌は人から人にうつる感染症で、大人も感染することがあります。
主に飛沫感染や接触感染なので、咳・くしゃみ・コップの共有などから広がることがあります。
ご家庭では、このような対策を意識してみてください。- コップやタオルを別にする
- こまめな手洗い、うがい
- 咳エチケット(マスクや口をおさえるなど)
治療を開始してから24時間程度経てば感染力はかなり下がると言われていますが、かかりつけ医に相談のうえ、OKが出るまでは外出を控えましょう。
気をつけるポイントは?
感染してしまった場合、なにか気をつけることはありますか?
すみやかにかかりつけ医に相談して、抗生物質による治療を受けましょう。
症状が収まったからと薬を飲むのをやめてしまうと菌が再び増殖してしまうので、処方された薬を飲み切ることがとても大事です。
服薬を途中でやめると再発や合併症の原因になり、まれに急性腎炎やリウマチ熱といった病気につながることもあります。
ひゃ〜そうなんですね(汗)症状があれば早めに受診して、薬をしっかり飲み切るようにします…!
先生、ありがとうございました!
本日のまとめ
・溶連菌は子どもに多く見られる細菌感染症で、のどの強い痛みや発熱が特徴。
・飛沫や接触でうつるので、家庭内でもこまめな手洗い&コップの共有を避けるなど対策を。
・薬は途中でやめずに最後まで飲み切ることが重要!合併症予防にもつながる。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療の代替となるものではありません。体調に異変を感じた際は、速やかに医療機関へご相談ください。
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