レッドブル、衝撃の19年ぶりダブルQ1敗退。フェルスタッペン「タイトル争いのことは忘れてもいい」(motorsport.com 日本版)
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1サンパウロGP予選で衝撃的なQ1敗退を喫したことを受けて、逆転タイトル獲得を諦めるような発言をした。 【リザルト】レッドブル2台がQ1敗退! F1サンパウロGP:予選 サマーブレイク後の5戦で3勝、2位2回と逆転タイトル獲得に向けてマクラーレンのふたりを猛追していたフェルスタッペン。メキシコシティGPではその勢いが弱まり3位に留まったものの、それでもポイントリーダーとのポイント差を縮めることに成功していた。 ところがブラジルで、フェルスタッペンの勢いは止まった。スプリントでは4位に終わり、ポールポジションから優勝したランド・ノリス(マクラーレン)とのポイント差は39に拡大。ノリスが予選で再びポールポジションを獲得したのに対し、フェルスタッペンはまさかのQ1敗退を喫し、16番手から追い上げのレースを強いられることになった。 フェルスタッペンはアメリカGPで優勝した後、マクラーレンのふたり、ノリスとオスカー・ピアストリとタイトルを争っていたことを認めたものの、もはやそうではないと考えている。 チャンピオンシップについての考えを尋ねられたフェルスタッペンは「そのことは忘れてもいい」と答えた。 この答えに記者は「本当ですか?」と尋ねたが、フェルスタッペンは「ああ、もちろんだ」と答えた。 今週末のレッドブルはトラブルが相次ぎ、角田裕毅も予選19番手。レッドブルが2台揃ってQ1敗退するのは、チーム参戦2年目の2006年日本GP以来となる。 「とにかく最悪だった」とフェルスタッペンはスカイスポーツF1に語った。 「全くプッシュできなかった。マシンはあちこちに揺れ、よく滑っていた。だから、とにかく隙を作らないように、かなり抑えた走りをしなければならなかった。もちろん、予選ではそんなやり方は通用しない」 「こんなのは見たくない。週末全体を通してかなり厳しい状況だったけど、マシンにかなり手を入れた後では、ちょっと予想外だった。マシンが全く反応しなかったし、グリップも全くなかったので、かなり抑えるしかなかったんだけど、全くうまくいかなかった」 レッドブルの両ドライバーは、苦戦の正確な理由を特定するのに苦労したが、角田はフェルスタッペンがチームメイトと似たセットアップを選択したことが原因ではないと否定した。 「スプリントレースで変更を加えたことで、マシンを改善するための良いアイデアを得られたと思っています。マックスも、僕が使っていたセッティングを流用したんです」 角田は予選後にそう語った。 「僕のセッティングは問題なかったと思います。一番の問題は、タイヤをうまく機能させることができなかったということだと思います。僕の方では、スプリントレース以降で交換したパーツによって、かなりの進歩を遂げることができました。マシンのフィーリングは明らかに良くなっています。でも、別の大きな問題が発生してしまい、その機会を最大限に活かせなかったのは残念です」
Ed Hardy