量子の「超挙動」は一見何もないところからエネルギーを生み出せる (2/3)

量子世界では鏡の中心で本物と鏡像が溶け合う観測不能ゾーンが発生する

英SUは量子世界では粒子の実像と“鏡像が重なり合い光で位置情報が得られない状態を作り出せると発表。さらにこのときなぜか観測による粒子への影響も消えてしまいました。光に何が起きたのでしょう？

複数の量子もつれ属性を同時に持つ「超量子もつれ」状態を作成

米Caltechは1対の原子の間に2つの異なる種類の属性の「量子もつれ」を二重に繋げる「超量子もつれ」を作成したと発表。2つの粒子は運動状態と電子状態の2つの要素で同時にもつれています。

１つの光子が同時に2カ所で観測される：多世界解釈の必然性に疑問符

広島大は観測技術を駆使して1つの光子が同時に2経路に存在できると発表。多世界解釈は1つの光子が同世界で観測できるのは1個のみです。さらに研究では1つの経路に負の個数の光子が現れる例も示されました

時間結晶は量子電池になる――エネルギーを時空間で貯める新発想

英コベントリー大は時間結晶を利用した量子バッテリーのコンセプトを発表。研究では時間結晶が持つ“時間方向の量子状態のリズム”を活かすことで高効率にエネルギーを蓄えられる可能性が理論的に示されました。

ミニ宇宙を縫い合わせる――“終末世界”ワームホール理論が発表

米ハーバード大は小さな宇宙をワームホールで縫い合わせる新理論を作ったところ、その理論から量子論の姿が自然に浮かび上がったと発表。新理論から既存の理論が導出される現象は新理論の妥当性を示す指標の1つです