【写真詐欺】インドのケンタッキーにあった「マサラペプシ」が激マズ
昨今、日本ではいわゆる「写真詐欺」がめっきり少なくなった。むしろ写真より実物のクオリティが高い「逆写真詐欺」はちょいちょいあるが、これもコンプライアンス至上主義の賜物なのかもしれない。だがしかし……。
世界に目を向ければ「写真詐欺」はまだまだ横行しているご様子。例えばつい先日、生まれて初めて訪れたインドでは、全ッ然写真と違う『マサラペプシ』なるドリンクと遭遇したのである。
・初インド
フライト前はややビビッていたものの、行ってしまえばインドで不安を感じることはほぼ無かった。決してディープなインド旅ではなかったが、そこにいるのは同じ人間。必要以上に警戒する必要もないのだろう。
とはいえ、日本の400倍くらいクラクションが鳴り響いていたので、やはり文化の違いはある。むしろ「鳴らさないとダメな法律でもあるのかな?」というレベルで、車もバイクもクラクション全開だった。
話がそれたが、私はほぼ全ての食事で飲食チェーン店を利用。屋台メシにも興味はあったものの、まだまだ私はインドの白帯。屋台メシの楽しみは、次回以降に取っておくとしよう。
・おなじみの店
さて、インドにも「マクドナルド」を筆頭に「サブウェイ」「タコベル」「バーガーキング」などが進出しており、その顔触れはほぼ日本と変わらない。なんなら「ユニクロ」や「無印良品」もあった。
特徴的なのはどの店も牛肉のメニューが無いことで、これはヒンドゥー教で牛が神聖な動物として崇拝されているから。マックやバーガーキングは「ベジバーガー」がメインのメニュー構成であった。
・ケンタッキーにて
そんな中、日本とほぼ変わらなかったのが「ケンタッキー・フライド・チキン」である。そもそもチキンがメインのお店であり、インドでも主役は当然ながら「オリジナル・チキン」だ。
インド滞在3日目、小腹を空かせた私はショッピングモールの中にあったケンタッキー・フライド・チキンで食事をすることに。インドは英語圏でもあるため、注文は比較的簡単だ。
まず選んだのは「チキンライスボウル」で、価格は209ルピー(約418円)。要するにオリジナルチキンがトッピングされたビリヤニ(インドの炊き込みご飯)である。
お次にドリンクを選んでいたところ『マサラペプシ』なるメニューが表示された。写真を見る限り、モヒートのペプシ版的な? 価格は79ルピー(約158円)で、ミントっぽい葉が実に爽やかだ。
・うおっ
だがしかし、実物の『マサラペプシ』を見た私は絶句せざるを得なかった。というのも……
えっ。
なんか浮いてる……。
メニュー画像には緑の葉っぱが写っていたが、実物のマサラペプシには ほこりのような物体がメッチャ浮いていた。マジか……! 全ッ然美味しそうに見えNEEEEEEEE!!!!!
ちなみに「マサラ」とはインドのミックススパイスのことなので、ペプシにミックススパイスを混ぜたドリンクなのだろう。見た目の悪さは否めないが、頼むから味だけは激ウマであって欲しい。
・激マズ
ところがどっこい、味もマズい! マサラがペプシを刺激的な味わいにしているかと思いきや、妙にもっさりした味になっているような? ペプシに限らずコーラの特徴であるキレ味を、とことん無くしたようなテイストだ。いいとこ1つもないやないか!!
まあかろうじて飲めないことは無いが、通常のペプシが100点だとすると『マサラペプシ』は30~40点くらい。「普通のペプシの方が明らかに美味しい」とメチャメチャ自信を持って断言できる。
ただし、インドの方の感想はもちろん違うのだろう。人生初のインドのケンタッキーで「味覚や文化の違い」をまざまざと思い知らされた気分だ。いやー、だから旅って面白いですね。
逆に言うと『マサラペプシ』は、笑えるカルチャーショック加減がとてもイイ! 話のタネにはちょうどいい塩梅なので、インドにお出かけの際はぜひ勇気を持ってお試しいただきたい。
執筆:P.K.サンジュン Photo:RocketNews24.
▼ビリヤニはすっきりとした辛さで美味しゅうございました。