中国自動車販売、6月は前年比+18.6% 一部EV大手は需要軟化

 中国の6月の自動車販売台数は5カ月連続で前年同月を上回ったが、一部大手電気自動車(EV)メーカーの需要軟化で競争激化への懸念が高まった。写真は輸出を待つ新車。2019年5月、大連で撮影(2025年 ロイター)

[北京 8日 ロイター] - 中国の6月の自動車販売台数は5カ月連続で前年同月を上回ったが、一部大手電気自動車(EV)メーカーの需要軟化で競争激化への懸念が高まった。

中国乗用車協会(CPCA)が8日に発表したデータによると、6月は前年比18.6%増の210万台で、伸び率は5月の13.9%から加速。上半期は11.2%増の1110万台だった。

EVとプラグインハイブリッド車は全体の52.7%を占め、6月が29.7%増。5月は28.2%増だった。

ただ、EV大手の比亜迪(BYD)(002594.SZ), opens new tabの販売台数の伸びは5月の14.1%から11%に鈍化。同社とともに中国の上場EVメーカーで唯一通期黒字を計上している理想汽車(リ・オート)(2015.HK), opens new tabは5月の16.7%増から一転、6月は24.1%減となった。

中国当局は、自動車メーカーに価格競争の激化を止めるよう求めている。

ロイターは6月下旬、中国が2019年以降に新車を「中古」として海外に出荷していると報道。供給過剰懸念は根強く、自動車販売を巡る疑念が強まっている。

CPCAのデータによると、6月の自動車輸出は前年比23.8%増加した。

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