エキティケまさかの“脱衣退場”決勝弾!! イサク初Gのリバプール、遠藤航のクリアミスで痛恨被弾もカラバオ杯初戦突破
カラバオカップは23日、3回戦を各地で行い、MF遠藤航所属のリバプールがMF松木玖生所属のサウサンプトン(2部)に2-1で勝利した。遠藤は今季公式戦で初の先発出場を果たしたが、後半31分にまさかのクリアミスで同点被弾に関与。それでも後半40分にFW{[ウーゴ・エキティケ}}が決勝ゴールを決め、なんとか初戦突破を果たした。なおエキティケはこの得点後、ユニフォームを脱ぐゴールパフォーマンスを披露し、2枚目のイエローカードで退場処分するという珍事もあった。
過去2大会連続で決勝に進出しているリバプールの大会初戦。プレミアリーグでの主力を温存したため、遠藤がボランチの一角で先発したほか、FWアレクサンダー・イサクが3トップの中央に入った。またパルマから加入の18歳CBジョバンニ・レオーニ、長身トップ下のMFトレイ・ニョニ、17歳左ウインガーのFWリオ・ヌグモハら若手選手に出場機会が与えられた。一方、2回戦で加入後初ゴールを決めていた松木はベンチスタートとなった。
試合はリバプールがボールを握る時間が続くなか、遠藤はアンカーの位置でビルドアップのサポート役に奔走しつつ、攻撃から守備へのトランジションで存在感を発揮。それでもチームはリーグ戦同様に守備の課題が露呈するなか、サウサンプトンの速攻からチャンスを創られる場面もあった。そうしたなか、前半40分過ぎの攻防が命運を分けた。まずは前半42分、サウサンプトンはリバプールのDFジョー・ゴメスの縦パスミスを奪い取り、FWキャメロン・アーチャーのスルーパスにFWアダム・アームストロングが反応。大きな決定機を迎えた。だが、アームストロングのループシュートは枠に弾かれると、こぼれ球に詰めたFWレオナルド・サイエンツァのシュートもわずかに左へ外れた。
すると前半43分、リバプールが先手を取った。サウサンプトンGKアレックス・マッカーシーが自陣深くでのビルドアップを試みると、右ウイングのFWフェデリコ・キエーザが素晴らしい出足でインターセプトし、ゴール前にすかさずパス。これを受けたイサクが右足ダイレクトで流し込み、移籍後初ゴールが先制点となった。
そのまま迎えた後半開始時、リバプールはイサクに代わってFWウーゴ・エキティケを投入。すると同16分、遠藤が左サイドの高い位置を取ると、エキティケへのパスでチャンスメイクを見せたが、続くパスがオフサイドポジションのキエーザに渡ってしまい、攻撃は完結しなかった。
すると後半31分、リバプールは遠藤のミスから失点を喫した。相手の右CKに遠藤が落下点に入ったが、近くにいたFWジェイデン・ダンズが視野に入ったためか、不自然な体勢でのジャンプとなり、相手との接触なしにまさかのクリアミス。これがDFジョシュア・クォーシーの足元に転がり、MFシェイ・シャルルに決められた。遠藤は天を仰いで悔しがった。
それでも後半40分、リバプールが勝ち越した。DFアンドリュー・ロバートソンの浮き球スルーパスにキエーザが抜け出し、巧みなトラップで収めると、最後はプレゼントパスからエキティケがゴールに沈めた。ところがここですでにイエローカードを受けていたエキティケがユニフォームを脱ぐゴールパフォーマンスを披露。2枚目のイエローカードで退場処分を下され、まさかの“脱衣退場”勝ち越し弾となった。
思わぬ形で10人となったリバプールだが、最後は全員が自陣に撤退する形で1点リードを守り、そのままタイムアップ。ミスから救われた遠藤も今季初のフル出場を果たし、最後はなんとか耐えて初戦突破に貢献した。なお、サウサンプトンの松木に出番はなかった。●海外組ガイド●プレミアリーグ2025-26特集●カラバオ杯2025-26特集▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中