ギリシャの観光地サントリーニ島、万が一の大地震に備え厳戒態勢
Sotiris Nikas
- M5.5を超える地震の可能性は低いがゼロではない-地震対策責任者
- 近隣のアモルゴス島やイオス島、アナフィ島でも警戒態勢敷かれる
ギリシャのサントリーニ島で小規模な地震が2日間続き、地元当局が大きな地震に備え高度な警戒態勢を敷いている。学校は休校となり、集会などを控えるよう呼びかけられた。
近隣のアモルゴス島やイオス島、アナフィ島でも念のため警戒措置が講じられた。
当局は住民や観光客に港への立ち入りを避けるよう求め、特別捜索救助隊がサントリーニ島に入った。3日午後には地震による落石の危険があるとして一部地域への立ち入りが禁じられた。
サントリーニ島から出航するフェリーに乗るのを待つ人々(3日)
ギリシャの地震対策責任者エフシミオス・レカス氏は公営テレビERTニュースとのインタビューで、マグニチュード(M)5.5を超える地震が発生する可能性は低いものの、ゼロではないと語った。この地域では今後数日から数週間にかけ揺れが続くこともあり得ると予測している。
これまでのところ、サントリーニ島とアモルゴス島で発生した地震の規模はM5前後で、大きな被害は報告されていない。しかし、当局は万が一に備え、避難住民を収容するテントも設置している。
地元メディアの報道によると、多くの人々が島を離れるために海路または空路で移動し始めている。ギリシャでは地震が多く、2021年にはクレタ島がM6.3の地震に見舞われた。
原題:Greek Tourist Hub of Santorini on High Earthquake Alert (1)(抜粋)
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