鹿島救った90+6分右足スーパーセーブ!! オフサイドにも鉄壁貫く日本代表GK早川友基「プレーで基準を見せないと」
試合を終えて笑顔を見せるGK早川友基
[9.20 J1第30節 浦和 0-1 鹿島 埼玉]
1-0で迎えた後半アディショナルタイム6分、劣勢を耐える鹿島アントラーズを守護神が救った。ゴール左斜め前から放たれたDFダニーロ・ボザのシュートがディフレクションを経てゴール前に入り、FWイサーク・キーセ・テリンに合わせられたが、日本代表GK早川友基が完璧なコース取りで右足スーパーセーブ。すぐに試合終了のホイッスルが吹かれると、サポーターから真っ先にチャントで称えられるほどのビッグプレーだった。
命運を分けたのはディフレクション後の対応だった。試合後、早川は「あれは(味方に)当たって枠は外れていたけど、そのままプレーを続けられたことが止められた要因だったと思う。あそこで目を切って止まっていたら普通に詰められていたと思うので、身体を本能的に持っていって、最後にボールに足を合わせられたと思う」と胸を張った。この日の早川は後半38分にもゴール左斜め前に侵入してきたMF関根貴大の決定的なシュートを完璧な間合いでセーブ。続くDF石原広教のシュートも正面で防いだ。結果的にはオフサイドポジションに立っていたテリンがDF小池龍太の戻りを妨害していたため、オフサイドの判定が下されたが、オフサイドの局面でさえもゴールを割らせない鉄壁ぶりが光った。
早川は「そのシーンは自分の間合いで守れた。相手もほぼシュートコースがなかったと思う。うまく自分から誘導していって、かといって自分が先に読んで動いたりせずに守れた良いシーンだった」と手応えを述べつつ、自ら手繰り寄せた勝ち点3に「一番はこれが勝ち点1になるか3になるかで大きな違いだと思う。優勝争いとなるとそこの部分が大きくなる。どんな試合でも粘り強く耐えて、後ろが無失点に抑えれば、前には点が取れる選手がたくさんいる」とうなずいた。 今月上旬にはE-1選手権に続いて日本代表に選ばれ、アメリカ遠征に帯同。出番はなかったものの初めて欧州組と代表活動を共にし、大きな刺激を受けた。「本当に感じるものはたくさんあったし、自分の基準も上げなきゃと思った。チームに発信していくことが重要だと思うので、引き続きコーチングであったり、味方に伝えていくこと、そして自分がそこに行っているからこそプレーで基準を見せないといけない。継続していくだけだと思う」。J1リーグの優勝争いと、10月・11月シリーズ。気鋭の守護神はこの勢いで充実のシーズンを走り抜ける構えだ。意地でもゴールは割らせない勝利に導くそれが"鹿島の守護神"早川友基が終了間際にビッグセーブ!明治安田J1リーグ第30節 浦和×鹿島