量子もつれでエネルギー輸送が速くなる-―植物に学ぶ驚きの仕組み (3/3)

不確定性原理を回避する実験に成功――位置と運動量を同時に高精度で測定

豪シドニー大らはハイゼンベルクの不確定性原理を回避して位置と運動量を同時かつ高精度に測定することに成功。理論の核は不要情報を不確定性に押し込み必要な情報を抽出するという「情報の再分配」です。

真空の揺らぎで「時間がぼやける」可能性が示された

米SITらの理論研究により粒子が量子的な「真空の揺らぎ」によって運動すると観測者からみてわずかな時間の歪みが起こる可能性があると判明。見た目（相対理論的）には止まっていても量子の揺らぎのせいで時間が滲むようです

広島大学が「虚空の幻熱」を検出する方法を考案

広島大は猛スピードで加速する観測者から見ると真空がまるで温かさを持っているように感じられる不思議な現象「アンルー効果」を実際に検出できる可能性のある手法を考案したと発表。なぜ加速は真空に幻熱を生むのでしょう？

熱と電気が「別行動」する様子を観察することに成功

インド科学研らは電気の流れと熱の流れが“別行動”を見せる現象を観察したと発表。また研究ではこれまで理論的にしか考えられていなかった「電子の液体」という奇妙な状態が、現実の物質で初めてはっきりと確認されました

みんな大好き「多世界解釈」が危機を迎えている：理論的な大黒柱が崩壊

英ブリストル大は多世界解釈の理論的支柱の1つに致命打となる研究結果を発表。もし本当ならば人々に愛されている多世界解釈は今後試練の時を迎えることになります。新理論は何をみつけたのでしょうか？