コインベースのアームストロングCEO、AIを使わない従業員を解雇(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)

コインベースのCEOがポッドキャストで語ったところによると、エンジニアにAIツールの導入を義務づけ、従わなかった一部の社員を解雇したという。アームストロングCEOは、仕事におけるAIの重要性を強調しており、2025年第3四半期末までにコードの50%をAIで書くことを目標としている。職場でのAI導入の圧力は業界全体で高まっており、グーグルの経営陣も社員にAIツールを使うことを求めている。 一部のコインベース(Coinbase)の社員は、職場でのAI(人工知能)活用に関してCEOが話していたことが冗談ではなかったことを痛感することになった。 同社のブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)CEOは、2025年8月20日に放送されたポッドキャスト「チーキー・パイント(Cheeky Pint)」に出演し、暗号資産(仮想通貨)取引所であるコインベースのエンジニアに対するAI導入の方針について語った。彼は、社員がAIを使ってコードを書くことを本気で求めており、従わない社員には現実的な対応を取ることを明言した。 「当初、AIツールの利用率が50%になるまでには、1、2四半期かかると言われていた」とアームストロングCEOは語った。 「なぜ、すべてのエンジニアが今週中にAIツールを使い始められないのだろうか」 「私は独断で動いた」とアームストロングは言う。彼は社内のSlackチャンネルに投稿し、AIの重要性を強調した。まだ毎日ツールを使う必要はないが、「少なくとも今週中には導入を済ませるように」とエンジニアたちに伝えた。ポッドキャストのホストであり、ストライプ(Stripe)の共同創業者のジョン・コリソン(John Collison)は、彼のこの行動を聞いて、「創業者モードを少しだけ出した感じだ」とコメントした。 「もし社員が今週中にAIツールを導入しなければ、導入しない全員と土曜日にミーティングをする。なぜ導入できていないのか、話がしたい」とアームストロングはSlackチャンネルに投稿した。 その土曜日にアームストロングがオンラインミーティングに入ったところ、参加していた社員はごくわずかだったという。 「社員の中には、出張から戻ったばかりなどで正当な理由がある者もいた。しかし理由のない者もいて、彼らは解雇された」とアームストロングは話す。 自分の「厳しい」やり方は、社員に対してAIは積極的に使い、学ぶべきものであるというメッセージを送るためのものだとアームストロングは語った。コインベースでは、社内でAIを活用している社員が指導役となる月例のトレーニング「AIスピードラン(短時間で効率的にAIツールの使い方を学ぶためのトレーニング)」を始めている。彼によると、2025年9月30日までにコードの50%をAIで書くことを目標にしているという。 アームストロングが、社内でAIを使い始めるのが遅い社員に厳しく対処したことは、多くの企業で社員にAIを仕事で使うことを強く求める流れがあることを示している。グーグル(Google)の経営陣も、社員に日常業務でAIツールをさらに使うよう指示しており、エンジニアたちはコード作成にもAIを活用することが求められている。同社の社員が以前Business Insiderに語ったところによると、グーグルのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、全社ミーティングで、「AI競争で先行するためには、AIを使う必要がある」と話したことがあるという。

Jordan Hart

BUSINESS INSIDER JAPAN
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