佐賀・伊万里市長選、深浦弘信氏が3選 「これほど苦しい選挙は初」

 佐賀県伊万里市長選が19日投開票され、無所属で現職の深浦弘信氏(70)が、元市副議長の加藤奈津実氏(42)と学習塾経営の井関新氏(70)の無所属新顔2人を破り、3選を果たした。当日有権者数は4万1513人、投票率は54.28%(前回58.80%)だった。

 3選を決めた深浦氏は19日夜、後援会事務所で集まった支援者に、「これほど選挙が苦しいと思ったのは初めて。みなさんが毎日支えてくれたおかげ。立候補表明が遅れたことで苦労をかけた」などと語った。

 深浦氏は2期8年の実績として、財政の健全化や小中学校のエアコン設置、トイレ改修など教育環境の充実をアピール。豊富な行政経験から「頑張っている皆さんに報いるのが市長の一番の使命」と言い、喫緊の課題として物価高騰対策に取り組み、国見台公園の整備など市の魅力づくりを進めると訴えた。1、2期目に続き市長退職金(約2300万円)は辞退するとしており、手堅い選挙戦で支持を固めていった。

 加藤氏は「伊万里を大きく動かそうとした時、市議のままでは無理と思った」と初の女性市長をめざした。市民の目線を市政に反映するとし、にぎわいの創出や農業の振興、国や県との連携強化を掲げた。42歳で精力的に動いたが、立候補表明は2月で、政策面で現職と大きな違いを打ち出せず、届かなかった。

伊万里市長選の確定結果

【当選】11,088  深浦弘信(70) 無現 ③

   10,331  加藤奈津実(42) 無新

    917   井関新(70) 無新

 井関氏は同市黒川町で計画されている産業廃棄物最終処分場の建設に反対を掲げた。他の2人が、県の許可があり容認した上で環境保全に万全を期すという考えとは一線を画したが、浸透しなかった。

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