米国株式市場=関税懸念で急反落、ダウ422ドル安 テスラが安い
米国株式市場は急反落して取引を終えた。トランプ米大統領が日本や韓国などに対する高関税を発表したことを嫌気した。電気自動車大手テスラはイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が新党結成を発表したことを受けて急落した。7月7日撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)
[7日 ロイター] - 米国株式市場は急反落して取引を終えた。トランプ米大統領が日本や韓国などに対する高関税を発表したことを嫌気した。電気自動車大手テスラはイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が新党結成を発表したことを受けて急落した。
トランプ大統領は7日、日本と韓国からの輸入品に対し、8月1日から25%の関税を課すと表明。その後、マレーシアとカザフスタンに25%、南アフリカに30%、ラオスとミャンマーに40%の関税をそれぞれ課すと発表した。 もっと見る
S&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabは先週、過去最高値を3回更新していた。
マニュライフ・ジョン・ハンコック・インベストメンツの共同チーフ投資ストラテジスト、エミリー・ローランド氏は「市場は関税リスクのピークが過ぎたとみていたが、関税が再び前面に出てきたことで不安が広がっている」とし、「市場は熱狂状態になりつつあったが、そこから一歩下がった」と指摘。
ただ、今回の発表が恒久的ではないとの期待も幾分あるとし、「これまでは懲罰的な関税を発表し、その後やや緩和するというパターンだった。交渉の次の段階もそうなる可能性がある」と語った。
テスラ(TSLA.O), opens new tabは6.8%下落し、 6月5日以来の大幅安となった。マスクCEOが新党「アメリカ党」を立ち上げたと表明し、トランプ大統領との対立が激化したことを嫌気した。 もっと見る
アウトソーシング企業WNSホールディングス(WNS.N), opens new tabは14.3%急伸。仏情報技術(IT)サービス企業キャップジェミニ(CAPP.PA), opens new tabが33億ドルで買収すると発表した。
米取引所の合算出来高は165億株。直近20営業日の平均は181億8000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.44対1の比率で上回った。ナスダックでも2.74対1で値下がり銘柄が多かった。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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