新日本プロレス「G1クライマックス」…最後の出場者はタイチ…「俺がG1に必要な人間だと証明できた」……7・6後楽園「ガントレットマッチ」
◆新日本プロレス「NEW JAPAN SOUL 2025」(6日、後楽園ホール)観衆1489(札止め)
新日本プロレスは6日、後楽園ホールで「NEW JAPAN SOUL 2025」を開催した。
6・29愛知県体育館大会でのIWGP世界ヘビー級選手権で右肘を負傷し後藤洋央紀が「G1 CLIMAX 35」(開幕戦・19日、北海きたえーる)を欠場。第4試合で後藤の代わりとなる出場者を決める「『G1 CLIMAX 35』Aブロック出場者決定ガントレットマッチ」で石井智宏 vs タイチ vs 小島聡 vs チェーズ・オーエンズが行われた。
試合形式は、通常のシングルマッチ(時間無制限1本勝負)で試合開始。勝者が次の選手と再びシングルマッチで対戦。これを繰り返し最後まで残った選手が勝者となる。
登場順は入場曲で分かるシステムでオーエンズが入場。続いて小島がリングインしオーエンズ対小島でゴングが鳴った。白熱の攻防はオーエンズが勝利し小島の天龍源一郎を抜く54歳10か月での「G1」出場はまたしても消えた。
続いてタイチが入場したが花道で「H.O.T」のSANADAに襲撃され窮地に立たされた。そのままSANADAはオーエンズのセコンドに付き、再三に渡り試合に介入しタイチは防戦一方に立たされた。
レフェリーが不在となるリング上でギターを持ち出したSANDAがタイチにトドメを刺そうとした時に共に「IWGPタッグ王座」を保持する石井が救出し、最後はタイチがオーエンズを丸め込み勝利し、決定戦は「タイチ対石井」のタッグ王者同士の対決となった。
試合は、両者が持てる技のすべてを出し尽くす激闘。早くもG1本戦がスタートしたと言っても過言ではない戦いに札止めの後楽園の客席は沸騰。最後は17分33秒、ブラックメフィストでタイチが石井を沈め劇的なG1出場を決めた。
バックステージで倒れ込んだタイチは観客の熱狂に「G1優勝したかと思って錯覚した」とつぶやき「G1クライマックスが俺が必要だと判断してくれた」と誇らしげに胸を張った。さらに「自分の手でつかみ取ったんだ。後藤が休んだからその枠が空いたからラッキーとかそんなことじゃねぇぞ!俺が引き寄せた枠だ。関係ねぇんだ。これは俺個人の戦いで手に入れた。俺がG1に必要な人間だと証明できた」と宣言し「最年長優勝と史上初の敗者復活ドリームをつかんでやる。全部見返してやる!かかってこい」と宣戦布告した。